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牛肉や豚肉の脂肪に含まれる“アラキドン酸”という脂肪酸は、脳内で“アナンダマイド”という物質になり、幸福感をもたらすといわれています。要するに、肉を食べると幸せな気分になる、というのです。
確かに、美味しい肉を食べると、なんとも言えない幸福感を感じますよね。アナンダマイドは、リラックス効果・記憶力を良くするなどの働きもあるのだそう。落ち込んでいる時や、心をやすめたい時に、お肉を食べると良いかもしれませんね。
女性に不足しやすい鉄ですが、鉄には“ヘム鉄”と“非ヘム鉄”の2種類があります。非ヘム鉄は、ほうれん草などの植物性の食品に含まれ、ヘム鉄は肉類などの動物性の食品に含まれています。
ヘム鉄は、非ヘム鉄に比べて3~5倍ほど吸収率が高いので、貧血予防・冷え性予防におすすめです。鉄が不足すると、血流が悪くなるため、顔色が良く見えなかったり、“老け見え”の原因にもなってしまいます。パッと明るい顔色にするためにも、鉄を意識して補給したいものですね。特に、牛肉やラム肉に多く含まれていますよ。
ビタミンCやクエン酸と組み合わせると、鉄の吸収率を高くすることができるので、レモンをかけて食べたり、キウイをあわせて食べると良いですよ。
肉には、肌や爪、髪の毛を作る原材料となるたんぱく質が含まれています。たんぱく質が不足すると、肌荒れや髪のハリが不足するなどの不調が現れやすくなります。
特に、肉や魚などの動物性たんぱく質は、大豆などの植物性たんぱく質に比べて“アミノ酸スコア”が高いことがメリットです。アミノ酸スコアとは、体内で合成できない必須アミノ酸が、その食品にバランス良く含まれているかどうかの指標ですが、肉類(鶏肉、豚肉、牛肉)のアミノ酸スコアはいずれも100と満点です。
また、動物性たんぱく質と、植物性たんぱく質をあわせて摂取するのも◎。
大豆などの植物性たんぱく質は、食物繊維が含まれているものが多く、消化・吸収がゆっくりおこなわれるため、アミノ酸の吸収性を持続することができるのだそう。「赤身の牛肉×大豆のトマト煮込み」「鶏ささみと豆腐の中華スープ」などのメニューがおすすめですよ。
肉に含まれるカルニチンという成分には、脂肪を燃やす働きがあります。エネルギーを作り出して、脂肪の燃焼を促してくれるのだそう。また、エネルギーを作り出す働きがあることから、疲労回復効果も期待できますよ。
カルニチンは年齢とともに体内で作られる量が減りますし、年齢とともに肉を食べる量が減るため、不足しやすくなるといわれています。ダイエット中の人や、筋トレなどで日頃からエネルギーを消費しやすい人も、意識してカルニチンを摂取しましょう。
カルニチンは、羊肉や赤身の牛肉に多く含まれています。羊肉は扱いにくいイメージがありますが、ステーキや野菜炒め、味噌炒めなど、普通の肉とあまり変わらず調理することができるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
牛肉、豚肉、鶏肉に含まれる“コエンザイムQ10”は、抗酸化作用があり、活性酸素が発生するのを抑えて、体の酸化を予防してくれます。
また、みずみずしい肌をつくるのに欠かせないコラーゲンが分解されるのを防ぐ働きもあるため、美肌づくり・アンチエイジングにも肉類がおすすめです。
体内のエネルギー産生に関わっているため、不足するとエネルギーを作り出しにくく、疲れやすくなってしまいます。
さらに、年齢とともに減少する傾向にあるため、疲れにくい体づくりのためにも、意識して補給しましょう。抗酸化作用があるビタミンCたっぷりのパプリカと鶏肉の炒めものや、疲労回復効果があるアスパラギン酸を含むアスパラガスの肉巻きなどは、いかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか? 美容や健康面に効果的な栄養素を含む肉類。もちろん食べ過ぎはNGですが、脂質や少ない部位を選んでしっかり肉類も摂取して、健康的に体づくりをしたいものですね。