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冬の脚むくみには、外気の気温の低さが大きく関係しています。
人間の体は、気温の高い夏場は体温を下げようと汗などの排出機能が高まり、体全体の巡りが良くなります。
逆に冬場になると、厳しい寒さから体を守ろうとする働きが起こり、体温を保つために栄養を蓄えやすくなり、身体の水分や血液循環がゆるやかになります。その結果、足の毛細血管が収縮して血行不良を起こしたり、筋肉が固まりやすくなるので、リンパ液の流れも滞って“むくみ”があらわれます。
私たちの全身には血液だけではなく、リンパ液というものが流れています。
リンパ液とは、体が代謝することで生まれる老廃物や役目を終えた細胞などを含んだ液体のことです。そしてリンパ管を通って静脈へと合流し、ろ過された後に体外へと排出されます。
実は、リンパ管にはポンプのようなものが存在しません。そのため、普段は筋肉や血管が動くことでリンパ液を運んでいます。しかし血行不良や筋肉が固まって凝りなどができると、それに従ってリンパ液の流れも停滞してしまうのです。
ツボは東洋学のなかで発展してきた人体の知恵の宝庫で、全身の機能を調節する働きを持っています。ツボは全身に分布しており、心臓から遠い足や脚には特にツボが密集しています。ツボを押すことで、リンパ管や血管、筋肉や神経などが程よく刺激され、遅れていたリンパ液の流れも促してくれるのです。
お風呂上りは血行が高まり、肌に水分の粒子が帯びているまさに美のゴールデンタイムです。
この絶好のタイミングを逃さずに、まずボディオイルやクリームなどを足先から太ももまで塗布しましょう。そして、ウォーミングアップとして、
上記の方法などで、体の末端であり普段の生活での負荷も多い足元をストレッチしましょう。
そうすることで、足裏や足首まわりの筋肉をほぐし、むくみの元であるリンパ液を運びやすくします。足周りをほぐしたら、片足ずつ足首から太ももへと手のひらをスライドしながらリンパを流していきましょう。その過程にツボを押していくことで、よりむくみ対策になります。
ツボは、触ったときに少しくぼみのようなものを感じられるかと思います。そのくぼみを見つけたら、両手の母指を重ねてゆっくりと点圧していきましょう。
内くるぶしの骨の上端から3指分上に位置するツボです。アキレス腱の際に存在します。
このツボは冷え性・むくみ・めまい・耳鳴りなどに効果的で、不要な水分排出を促すデトックス作用もあります。また、体のエネルギー不足を感じる時にも元気を高めてくれるのでおすすめです。
内くるぶしの中心から4指分上に位置するツボです。脛骨の際に存在します。むくみや足冷えだけでなく、生理痛などの悩みには、その緩和にも期待できます。血行不良の改善にも役立つツボです。
膝の皿下にある外端のくぼみから4指分下に位置するツボです。むくみだけでなく、胃痛緩和や健康増進にも働きかけます。体のだるさを感じる時や食欲がない時にもサポートしてくれます。
上記の3つの美ツボは、すべて膝より下に存在します。1、2、3と順にツボを押したら、必ず膝裏を通ってリンパが太ももの方へ流れるようにしましょう。
膝裏にはリンパ節というリンパの経由地点があり、ここをちゃんと通らないと、不要なリンパ液が股関節のほうまでうまく運ばれない可能性があります。両手で脚を包みこみ、人差し指~小指の4指で膝裏をしっかりと流し、太ももへとつなげていきましょう。
ツボは全身の機能に働きかける作用があります。婦人科系や女性ホルモンに作用するツボもあるため、妊娠中・産後直後・授乳中のかたはツボを取り入れるのはやめましょう。
また、脚に静脈瘤や慢性的に強いむくみを感じているかたもツボを押すのは避けて、まず医師に相談することをおすすめします。発熱や飲酒後も、体の巡りが非常に乱れている時なのでNGです。心臓に疾患があるかたもツボは控えましょう。
脚のツボを取り入れながらリンパを流した後は、しっかり水分補給をし、体の老廃物を流し切りましょう。冷えた水だと体がびっくりしてしまうので、常温or白湯などがおすすめです。毛細血管を強くし体の免疫を高めるビタミンCが豊富なレモン水もGOOD!美肌へもアプローチできます。
ツボを押す時のポイントですが、自分が心地よいと感じられるぐらいの圧でおこないましょう。そして、押す面に対して垂直に力が伝わるように母指を沈めることが大切です。
そして、【3秒かけてゆっくりと指を沈める → 2秒点圧する → 3秒かけてゆっくりと指を戻す】ように意識すると効果的です。
おせちやお雑煮など、美味しい食べ物も多いのが冬の魅力でもあります。季節の恵みはおいしく頂きながら、体調と相談しつつ丁寧にレッグケアをして、むくみにくい美脚を手に入れましょう。