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背中を丸め続けた姿勢を長時間とり続けていると「猫背」になってしまい、それは、冒頭でもお伝えしたように、見た目が悪くなるだけでなく体に様々な問題をもたらしてしまいます。
具体的には、
などといった問題です。
まず猫背によってもたらされる問題として、「肩こり」が挙げられます。
人間の頭の重さは、全体重の約10%を占めていると言われています。その頭の重さが、猫背の姿勢で頭の位置がほんの数cm前にずれるだけで、倍以上にまで膨れ上がってしまうのです。
例えば体重が50kgの人であれば、頭の重さは約5kgに相当します。それが猫背の姿勢になると、なんと10kg以上にまでなってしまうということです!
その10kg以上にまでなってしまった頭の重さを、首の周りの筋肉が支え続けることになるため、筋肉は緊張しっ放しの状態となります。すると血行不良となり、酸素や栄養素を送り届けることができず、逆に老廃物が蓄積してしまった結果、「肩こり」が引き起こされるのです。
また猫背の姿勢によって腰痛も起こしやすくなります。
猫背で背中が丸くなると、骨盤が後傾した状態になり腰への負担が大きくなるため、腰痛を引き起こしやすくなります。
ポッコリと出たそのお腹も、猫背が原因と言えます。
背中が丸くなると、心臓や肺などを取り囲んでいる「胸郭」という組織が落ち込み、骨盤が広がった状態になります。その結果内臓が下垂し「ポッコリお腹」になると考えられます。
背中が丸まり胸郭が下がると、胸も下を向いた状態となります。そのため、猫背の姿勢は「バストダウン」をももたらすと言えます。
胸郭が落ち込むと、胸郭が広がりにくくなるため呼吸が制限された状態となってしまいます。その結果、換気量の低下にも繋がります。
換気量が低下すると、取り込むことができる酸素の量が少なくなります。すると脂肪燃焼効率も低下してしまいます。なぜなら脂肪を燃焼するには大量の酸素が必要となるからです。
そのため猫背の姿勢でいくら有酸素運動で体脂肪を減らそうとしても、思うようなダイエット効果が得られにくくなると言えます。
それではイスに座ったままでもできる、猫背の姿勢をリセットさせるストレッチを2つご紹介していきましょう。わずか2分、いや1分程度で猫背をリセットすることができるストレッチです!
ストレッチを行うにあたり用意するものはありません!広いスペースもいりません!いつも座っているイスの上で行ってください。
胸と肩前面の筋肉が心地よく伸ばされているところで、20~30秒間伸ばし続けるようにします。
両腕を下に下ろした体勢で、息を吐きながら両腕を内側に捻ると同時に肩甲骨を外側に開いていき(写真左)、息を吸いながら両腕を外側に捻ると同時に肩甲骨を内側に寄せる動作(写真右)を10回繰り返します。
ゆっくりと動かすようにし、肩甲骨を内側に引き寄せる動作を少しずつ大きくしていくようにしましょう。肩甲骨を内側に寄せる動きがわかりにくい場合、胸を開くイメージで行ってみるとよいでしょう。
必ず肩甲骨を外に開いたところから始めて、内側に寄せる動作で終わるようにします。そうすることで胸や肩前面の筋肉の緊張を緩めることができ、猫背リセット効果が期待できます。
この2つのストレッチは、できればデスクワークを1時間程度こなしたタイミングで行うとよいでしょう。
肩こりや腰痛が現れる前のタイミングで行うことがポイントです。
今回はデスクワークの合間に座りながらできる、猫背リセットストレッチを2つご紹介しました。
ストレッチをした後、呼吸が深くなったような感じがしませんか?
猫背の姿勢をリセットすると胸郭が広がるので、呼吸が深く行えるようになるのです。するとダイエット効果だけでなく、酸素が脳にも行き届くようになるので、お仕事の効率アップにも繋がると言えます。
お仕事の合間にコーヒーブレイクも結構ですが、「ストレッチブレイク」こそ必要です!お仕事の効率を上げるためにも、お仕事の合間にストレッチを行う時間を設けてみてください。
その他お仕事の合間に行っておきたいストレッチについては、以前「たった5分で身体をリセット!お仕事の合間にできる簡単ストレッチ」でご紹介していますので、是非こちらも合わせて参考にしてみてください!