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人それぞれ肌質や肌の環境は異なり、毎日の肌状態にも変化があります。そのため、肌状態を見ながら適切な洗顔を見極めることが、素肌を健康に保つ秘訣です。では、細かく説明していきましょう。
まずは、肌表面にある余分な汗や皮脂、汚れ、メイクを落とすことが第一。朝は、寝ている間に出た汗やほこりを洗い流します。さらに、昨夜に油分の多いスキンケア化粧品を重ねて塗布した場合には、翌朝の肌はべたついています。肌上に残った油分を落としてあげることも、肌トラブルを防ぐためには必要なこと。
夜の洗顔は、ほこりや汗、日焼け止めやメイクなどの油分も落としてあげることが目的です。
肌表面は、汗と皮脂が混ざってできた「皮脂膜」という弱酸性の脂の膜が張っています。皮脂膜の下には、「角層」があり、肌の健康は皮脂膜あるいは角層がカギを握っているのです。これらは、体内の水分が抜けないように乾燥から肌を守る役割や、ウイルスや外部刺激から肌を保護するバリアとして働いています。
皮脂膜には、皮膚常在菌のエサとなる汗や皮脂。角層では、肌本来が持つ保湿成分が分泌!この保湿成分には、天然保湿因子(NMF)やセラミドが主成分の細胞間脂質が存在しています。
皮脂、天然保湿因子、細胞間脂質の3つのバランスを上手に維持することができれば、肌は自ら健やかに保てるようになります。
ぬるま湯洗顔とは、洗浄料を使わずに水のみで洗い流す洗顔法。人の体温と同じ約37度くらいの温度が目安です。一見、洗浄料を使わないと肌の皮脂が落ちないのでは?と思われがちですが、人肌の湯温で洗い流すことで、皮脂を自然に洗い落とすことができます。
しかし、ぬるま湯洗顔はどのような肌質にも合うわけではありません。一概に肌にやさしいとは言えないのです。「なんだか今日は乾燥しているな」、「皮脂量が少ないかも」と感じるような場合にぬるま湯洗顔を行うとよいでしょう。
毎日、同じパターンの洗顔方法を繰り返していないでしょうか。洗顔料を使うか使わないかの判断は、その日の肌状態をみて決めるべきです。乾燥を感じる場合は、ぬるま湯洗顔がベスト!肌の皮脂や水分が少ないなか、洗顔料を使用してしまうと肌トラブルの引き金になることも。
洗顔料を使用する場合は、皮脂の分泌が多いようなときや、油分の多いスキンケアアイテムを塗布して就寝し、翌朝べたつきを感じるようなときにおすすめです。
よく耳にする冷水を顔にかける方法。一時的に肌を引き締めることはできますが、引き締まるのはそのときだけです。毛穴は、小さくならないもの。
冷たいものを体内に入れると身体が冷えるように、冷水洗顔もあまりおすすめできません。血流が悪くなり、顔色まで悪化してしまいます。さらに、血液が肌に栄養を与えるので、血流悪化は致命的ともいえるでしょう。
そのほか、温水と冷水を交互にかける洗顔法もあります。活発時に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経が何度も切り替わるため、自律神経に負担がかかります。どうしても冷水をかけたい場合は、洗顔終わりの最後に3秒間ほどかけるとよいでしょう。気化熱による水分蒸発を防ぎ、乾燥肌予防に期待をすることができます。
このような点がある場合は、洗いすぎのサイン。肌に存在する皮脂や天然の保湿成分が洗い流されている裸んぼ状態です。肌の保湿成分が奪われると肌のバリア力は低下するため、乾燥を感じたり皮脂が多く分泌されたりと敏感な状態になりやすいです。
肌のつっぱりを感じたら過剰な洗顔をやめてマイルドな洗顔料に変更し、これ以上肌のうるおいを逃がさないようなケアをしましょう。洗顔後は、必ず保湿することも忘れずに行いましょう。
目元や口元の皮膚は、厚さが10分の1。なるべく、洗顔時の肌負担を減らすためのポイントをマスターしましょう。
洗顔料は、界面活性剤や油が主成分です。肌の上でクルクルしなくても、泡をのせただけで汚れの分解が始まります。塗り広げて少し馴染ませるくらいでOKです。
肌質改善や肌の免疫力を守る手段のひとつに洗顔があたります。肌トラブルのスタートともいえる洗顔ができていなければ、肌荒れは続くばかりです。
なかなか治らない肌トラブルがある場合、洗顔から生活習慣までを振り返ることも必要です。肌の皮脂膜、角層を健康に維持するためにも、一度洗顔方法を見直してみてはいかがでしょうか。