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髪の成分や、食事からの髪への必要な栄養素についてお伝えします。
人間の体の大部分が水分とたんぱく質で構成されているように、筋肉や肌、爪、そして髪もたんぱく質からできています。
髪の成分は8割はたんぱく質で構成され、そのうち、ケラチンたんぱく質が70%で、非ケラチンたんぱく質が10%を占めます。次に多いのが、水分で12%、CMC脂質が3.5%、メラニン色素が4.5%です。
中でもたんぱく質は、髪のツヤやハリ、コシ、強度、保護、水分保持、透明感などすべてに影響し、CMC脂質は、キューティクル同士やコルテックス同士をつなぎ、髪のうるおいの保持に大切な成分なのです。
髪の毛が生える頭皮とは、皮膚の一部で、皮膚を保護するために進化したとも言われています。人間の頭皮は3重構造になっており、皮膚表面部を表皮層といい、その表皮層の下に真皮層が重なり、その下に脂肪層があります。
髪の毛が生える源となる毛乳頭や毛母細胞はこの脂肪層にあります。毛乳頭を取り囲むように毛母細胞が存在します。
毛乳頭は毛細血管とつながっており、髪の毛を作る栄養素などが毛細血管から毛乳頭へと送られ、毛乳頭は毛母細胞に、髪作る指令を出します。毛母細胞は指示を受けて、細胞分裂を起こします。このようにして、髪の毛は成長を繰り返しています。
つまり、健康な髪を作るためには、食事から栄養をしっかり摂取することが大切です。
アミノ酸はたんぱく質の一種で、動物性も植物性もたんぱく質は髪に必要です。
赤身肉や大豆、乳製品に含まれるリジンは髪の毛の材料となり、大豆や魚介類に含まれるアルギニンは成長ホルモンの分泌を促します。
ストレスや疲労でも失われてしまうデリケートな成分です。
健康的な髪の毛を育てる3大栄養素には【たんぱく質】【ビタミン】【亜鉛】があります。なかでも、ミネラルの一種である亜鉛は、たんぱく質が髪の合成をするときに必要で、髪の毛に栄養を運ぶ重要な役割があります。
カキや豚レバーに多く含まれます。
髪の構成成分の多くを占めるたんぱく質の一種であるケラチンの生成に必須です。そのケラチンの生成に不可欠なのでL-システインです。
羊肉や牛肉、オートミール、鮭、などがおすすめです。
アンチエイジング効果と育毛効果を同時に発揮します。鮭やエビ、カニのような赤い色の魚や甲殻類、トマトやニンジンやパプリカなどの赤い野菜に多く含まれています。
頭皮環境を整え、毛髪細胞の分裂も促進して、艶やかで健康的な髪へと導きます。
こんぶやわかめ、もずくに含まれるねばねば成分には、毛乳頭細胞の増殖を促し、育毛効果が期待できます。
髪に良い食品を使って、食事から髪に必要な栄養を摂りましょう。
栄養素自体が髪に悪いというものはありません。しかし、脂肪分を摂り過ぎることは悪い影響となる可能性があります。
頭皮の下にある皮脂腺から分泌される皮脂の量は、頭皮を健康に保つためにとても重要な役割を果たしています。ところが、脂肪分を摂り過ぎると、皮脂の分泌量が異常に多くなり、脂漏性脱毛の原因となるのです。
調理油やバターなどの他に、食品中の素材に含まれる油脂を摂り過ぎないようにするためには、肉の脂身の多い部分や、高脂肪の乳製品を控えるなど配慮をしましょう。
いかがでしたでしょうか?美しい髪は、毎日のお手入れの成果だけではないのです。
食事でしっかり必要な栄養を摂りながら、美しく健康な髪を保ちましょう!