- 週間ランキング
肌の水分量が低下すると、肌が新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーが乱れ、肌が硬くなってゴワゴワに。柔らかさを失った肌は、しわやたるみが生じやすくなります。
また、ターンオーバーの乱れはシミや肌の透明感の低下の原因に。肌全体をくすませて、老け顔を加速させかねません。
肌が乾燥すると現れるエイジングサインについては、「【Part1】うるおい不足が引き起こすトラブルとは?」で紹介したので、参考にしてくださいね。
それでは本記事では、肌の水分量を増やすために何をしたらよいのかを見ていきましょう。
間違えたスキンケアは、肌の乾燥の原因になります。自分のスキンケアのアイテム選びや使い方を見直してみましょう。
スキンケア全体を通して「肌をゴシゴシこする」のは絶対にNGです。肌の一番上にある表皮、その下にある真皮は、2つ合わせても非常に薄くてデリケート。肌摩擦が引き起こすトラブルは次の通りです。
肌に触れるときは、徹底的にやさしくを心がけましょう。例えるなら、絹豆腐を崩さないよう表面をなでる力加減です。
肌を清潔にして次に使う化粧品の浸透を良くしたり、メイクノリをUPしたりと欠かせないクレンジングや洗顔。しかし、「洗う」という行為は、肌への負担が大きいもの。肌のうるおいを守るのに適した洗浄力のアイテムを選ぶのが大切です。
まず、クレンジング。一般に洗浄力(または刺激)が高い順に、拭き取りシート>オイル>リキッド>ジェル>クリーム>ミルクです。配合される界面活性剤(洗浄剤・乳化剤)の量や種類によって洗浄力に差があるので、一概に「クレンジングオイルは乾燥を招く」とは言い切れません。
メイクは油性の汚れなので、油分を多く含むクレンジングオイルのほうが、肌摩擦を軽減してスルンッとメイクを落とせるメリットもあります。
クレンジングアイテムは、メイクの濃さ、外気の乾燥レベル、洗顔料の洗浄力との相性などを見極めて選びましょう。ただし、拭き取りシートは界面活性剤の力と摩擦によってメイクを落とすアイテムなので、肌の乾燥を防ぎたいなら使わないほうがベター。
洗顔は、美容家や皮膚科医が「肌にやさしい」とすすめることが多い、純石けんまたはアミノ酸系洗浄成分配合の洗顔料を選ぶのがおすすめです。ただし、「純石けんは脱脂力が強すぎて、肌には刺激が強い」、「アミノ酸系洗浄成分はすすいでも肌に残るので刺激になる」といった意見もあります。
したがって、一概に、どちらのアイテムが良いとは言えません。使用するクレンジングとの相性や、継続使用した際の肌コンディション、使い心地などで、自分にぴったりのアイテムを見つけると良いでしょう。
クレンジングと洗顔を見直すだけで、うるおいを守れる肌力が育まれます。しかし、基礎化粧品の選び方や使い方にも注意したいポイントがあるので、おさえておきましょう。
【選び方のポイント】
乳液とクリームは肌の皮脂分泌量、外気の乾燥レベルなどに合わせて使い分けるのがおすすめです。あまり何でもかんでも肌に補いすぎると、肌が本来持つ「うるおいを守る力」が低下すると言われています。
【使い方のポイント】
基礎化粧品を肌に塗るときに、肌摩擦を起こさないように注意しましょう。顔を手のひらでやさしく包み込むハンドプレスでなじませるのがおすすめです。
また、メーカー推奨量はきちんと守りましょう。伸びが良いから、もったいないからと少量しか使わないと、十分な効果を得られません。
「のびが良いので少量で十分うるおう。コスパ○」という口コミを見かけることがあります。少量でうるおったと感じたとしても、保湿が持続するかは別の話です。メーカー推奨量を守らなかったために、肌の内側ではじわじわと乾燥が進行していてインナードライ肌になってしまう可能性もありますよ。
スキンケアは外側のケア。どんなに頑張っても内側のケアを怠っていては、肌のうるおいは守れません。食事は体をつくる基本中の基本。肌を乾燥させないために必要な栄養素を意識しつつ、バランスの取れた食事を心がけましょう。
肌のハリに欠かせないコラーゲンの材料になるタンパク質や、肌を酸化ダメージから守るビタミンCなども摂取すると、肌の老化防止に有用です。
体内の水分不足は、肌の乾燥につながります。ミネラルウォーターやハーブティーなどで、こまめな水分補給を心がけましょう。
睡眠中には「成長ホルモン」が分泌されます。成長ホルモンは体内の傷ついた細胞を修復する、細胞分裂を助けてターンオーバーを促すなどの役割があります。
肌の乾燥や肌コンディションが悪いと感じたときこそ、早めにベッドに入りましょう。良質な睡眠に勝るスキンケアはありません。
一般に肌に良い湿度は60~65%で、50%より低くなると肌の乾燥が始まります。特に冬場は、乾燥の激しい外気と暖房で乾燥した室内のWパンチ。
朝のスキンケアで保湿を徹底する、こまめに保湿ミストを肌にかける、加湿器を使う、洗濯物の室内干しをするなど、肌を乾燥させない工夫が大切です。
生活の中のちょっとしたことを見直せば、肌の水分量をキープできます。水分に満たされたふっくら肌は、しわやたるみ、肌のくすみなど「老け見え」要素を近づけません。
加齢による肌の衰えは必ず訪れます。しかし、その時、エイジングサインがはっきり出るかどうか、また、若々しい肌を維持できるかは保湿ケアにかかっていると言っても過言ではありません。
弾むようなぷるぷる美肌で、いつまでも素敵な笑顔で過ごしたいですね。