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これから暑い夏の季節がやってくると新鮮な野菜が手に入ったからと、調理をせずにそのままサラダなどにして生野菜のまま食べることも多くなってきます。
新鮮な野菜は、炒めたり調理をするよりもそのままで味わいたいという方もいらっしゃるかとは思いますが、数ある野菜の中には生で食べるよりもしっかりと調理して火を通してから食べるほうが、より体に良い栄養素を効率よく摂り入れることができる野菜がいくつかあります。
同じ野菜でも、生でそのまま食べるのと調理するのとでは摂り入れることができる栄養素の量が変わってきます。効率よくたくさんの栄養素を摂り入れるためにも覚えておきたい、調理して食べる方が良い野菜をご紹介します。
たくさんのビタミン類が含まれているとされるピーマンは、美容面に関していろいろな効果を発揮してくれます。レモンの約2倍ほどのビタミンCが含まれているとされているピーマンですが、生で食べるのではなくピーマンを油で炒めて調理することで、ピーマンの中に含まれているビタミン類やβカロテンが油に溶けながら出てきます。
ビタミンCは熱に弱いことで知られていますが、ピーマンは果肉が分厚いので熱によるビタミンCの損失も少なくなります。
ビタミンCだけでなく、ピーマンに含まれているβカロテンを体内に摂り入れることによって、外出時の紫外線から肌を守りながら老化を防いでくれる効果があります。
これからどんどん暑くなるにつれて紫外線もきつくなっていくので、βカロテンを多く含むピーマンは食事に積極的に取り入れていきたい野菜の一つですね。
ダイエットや美容にもとても良いとされているトマトなので、頻繁に食べているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
トマトには強い抗酸化力があり、老化などの原因となる活性酵素を減らしてくれる役割をもつリコピンが多く含まれています。リコピンだけでなく、美肌作りには欠かすことができない女性の味方であるビタミンCもトマトには豊富に含まれており、美容を意識する女性たちにとってはなくてはならない野菜の1つとなっています。
トマトはサラダにしたりそのままだったりと手軽に食べられるということもあって、調理はせずに生のまま食べることが多くなっている野菜です。
生のまま食べても栄養は摂り入れることはできますが、炒めたり調理することによって、トマトに含まれているリコピンや栄養素を体の中で効率よく吸収しやすくするという効果があります。
トマトを食べるときに生のまま砂糖を振りかけて食べるという美味しい食べ方もあるのですが、砂糖をつけて食べてしまうと、糖分を消化しようとトマトに含まれているビタミンB群が体内で消耗してしまうというもったいないことになってしまいます。
ニンジンを生のまま食べる機会はあまりないかもしれませんが、ニンジンも調理して食べた方が体に良い効果をもたらしてくれる野菜の1つとなっています。
ニンジンなどといった主に緑黄色野菜に多く含まれているαカロテンは、抗酸化作用がとても高い成分となっています。αカロテンにはβカロテンよりも高いガン抑制効果があると言われており、体内でビタミンAに変換されるため、プロビタミンAとも呼ばれている成分となっています。
ニンジンをそのまま生で食べたときはニンジンに含まれる栄養素の吸収率は約10パーセント、皮をむかずに油で炒め調理してから食べると栄養素の吸収率は約60パーセントまで高くなると言われています。
ニンニクにはニンニクだけに含まれる水溶性の成分であるS-アリルシステインという成分が含まれています。S-アリルシステインは、ガン細胞をやっつけてくれるナチュラルキラー細胞を活性化させる役割を果たし、ガンの予防につなげてくれます。
ニンニクを生で食べるよりも湯がいて調理して食べたほうが、抗ガン効果が3倍もあがるといわれています。
ニンニクは食べるときに独特のニオイがありますが、そのニオイの元となっているのがアリシンという成分です。ニンニクに含まれているアリシンには殺菌作用や抗酸化作用、さらには免疫をあげる効果があります。
女性にとってニンニクは、食べた後のニオイが気になってしまうということから普段からあまり口にしないという方も多くいらっしゃるかとは思いますが、ニンニクには健康に良い成分がたくさん含まれているので、次の日に影響がないときには湯がいて調理しながら、料理に積極的に取り入れて摂取していきたいですね。
いかがでしたでしょうか?数多くある野菜のなかでも、ピーマン・ニンジン・トマト・ニンニクといった野菜類はそのまま生で食べるよりも、何らかの形で調理をしてから食べる方が体にとって良い栄養素を効率よく取り入れることができるようになっています。
暑い季節には野菜を生のまま食べがちですが、体を冷やさないため・高い栄養素を効率よく摂り入れるためにも、なるべく調理してから食べるようにしてみてくださいね!