起業やソニーへの入社に至るまでには、自身の行動力や発想力以上に、さまざまな人との出会いや協力があったと話す正能さん。



大勢の人と出会い、そして協力を得ることができたのは、正能さんの魅力が大勢の人間を惹きつけるからではないでしょうか。



そんな正能さんは、自身の魅力を最大限にアピールするために、どんなセルフブランディングをしているのでしょうか?



「自分のやりたいことを、とにかくいろいろな人に話してきました。でも、いろいろな人に話す中でわかったことがあります。それは、話す相手は誰でもいいわけではないということ(笑)。



やりたいことを実現するにはメンバーやお金を含め“チャンス”が必要です。だから、自分のチャンスになりうる何かを持っている人に話さないといけません」



 

チャンスをくれる人は、チャンスを持っている人





目標を実現する近道は、自分にチャンスをくれる人を見極めて、自分の目標を話すこと。



正能さんは、自分にチャンスをくれる人間の見極め方にはコツがあると話します。



チャンスをくれる人というのは、その人自身も多くのチャンスを持っています。そういう人は気持ちに余裕があるから、いろいろな人の話をフラットに聞いてくれるし、誰かのために何かをしてあげたいと考えることができるんです。



私は、そういう人に会ってお話をするために、出待ちをすることだってありますよ(笑)」



 

企業名ではなく、自分の名前で仕事ができる人間になること

正能さんは、人生を豊かにするには、企業名ではなく、自分の名前で仕事ができることにもこだわるべきだと話します。



 







「もしかしたら明日、東京が嫌になって、どこか違う場所に住みたくなるかもしれない。旦那さんのお仕事で、外国で暮らすことになるかもしれない。そんな時、会社があるからという理由で、住む場所や環境を変えられないのは寂しいことだと思うんです。



自分の暮らす場所くらい、自分で決めたい。そう思うと、企業名だけじゃなくて、自分の名前で仕事ができるようになる必要があるかなと」



「ソニーの社員」ではなく、「正能茉優」として認知してもらうことが重要。つまり、ソニーの人間だから正能さんと仕事をするのではなく、正能さんがいるからソニーと仕事をしたい。そう思ってもらえるような人材になるということかもしれません。



「そのためには、自分だからこそできるお仕事を成し遂げていくことはもちろん、積極的に外部の人と関わってそんな自分を知ってもらうことが大切だと思います。私も、頑張らないとですね」



 

悩んだら「この人ならどうやるんだろう?」と思う人に会ってみる!



それでは最後に、仕事や人生設計で悩んでいる女性たちにメッセージをお願いします。



「仕事や人生に悩んでいるなら、“私のやっていること、この人だったらうまくできそう!”と思う人に会ってみればいいと思います。今やトランプ大統領にだって、Twitterでメッセージを送れば返事がくるチャンスがある時代ですから。そういう人の「出待ち」は私の特技です(笑)。



だって、そこで無視されても、そもそも他人ですし、それはご縁がなかったということで済みますからね。相談したい人、会いたい人がいるならどんどん連絡して、どんどん会って、どんどん相談してみればいいのではないでしょうか?



女性は、男性と違って、結婚に子育てとキャリアがすごく流動的です。でも、それを逆手にとれば、男性以上に“しなやかに、自由に、働ける”ということのようにも思えます。



私もまだまだ模索中ですが、仕事や家族、趣味に恋愛……いろいろな人生のパーツを組み合わせて、自分が幸せだと思える生きざまを見つけていきたいです」
情報提供元: ANGIE
記事名:「 【イマドキ女子のパラキャリ準備室】vol.04~好きなことを仕事にできる「セルフブランディング」のコツは?~「ハピキラFACTORY」代表取締役&ソニー株式会社 正能 茉優さん