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同メディアによると、かつてソーシャルソフト「Second Life」を開発・運営していたLinden Labは、2017年3月7日、VRソーシャルプラットフォーム「Sansar」のティザー動画を公開した。
同プラットフォームは、昨年9月よりクリエイターを招待して開発を進めてもらうCreator Previewを続けていたのだが、このほど一般ユーザーに開放するために、その内容の一端を知ることができる動画を公開したのだ。以下では、同動画からわかる「Sansar」の特徴をまとめていく。
Sansarが「VRソーシャルプラットフォーム」と形容される所以は、Second Lifeから継承したと思われる基本的なゲームコンセプトにある。そのコンセプトとは、「ユーザーは、自分の世界をクリエイトすることを通して、他のユーザーと交流する」だ。つまり、同コンテンツは、単にVR空間でアバターを使ってチャットを楽しむようなものではないのだ。
あくまでバーチャルな世界をクリエイトすることが目的の同コンテンツには、当然ながらVRオブジェクトを造形して望みの場所に設置する機能が用意されている。こうした機能を使う様子は、ティザー動画の30秒から45秒あたりで見ることができる。
VR空間を飾るオブジェクトは、ユーザー自身が作るだけではなく、ストアから購入することも可能だ。そうしたストアこそが「The Sansar Store」だ。ティザー動画では50秒から1分あたりで、同ストアを確認できる。
同ストアからアイテムを購入するためには、ゲーム内通貨が必要となる。そして、おそらくこのゲーム内通貨を入手するためには、リアルな通貨をLinden Labに支払うことになるのだろう。
購入したアイテムは、サイズ等を簡単にカスタマイズできる機能も実装されてていることも、動画から確認できる。
VRソーシャルアプリ内に登場するアバターの造形に関しては、いわゆる「不気味の谷」問題がつきまとう。すなわち、アバターがあまりにリアルな造形だと、ユーザーが嫌悪感を抱いてしまうという問題だ。この問題の解決策として、例えばFacebookが開発中のVRソーシャルアプリ「Social VR」では、ユーザーが快適に交流できる程度に簡略化されたアバターデザインが模索されていた。
対して「Sansar」では、「不気味の谷」に接近することを辞さないと感じさせるようなリアル志向なアバターデザインが採用されている。ティザー動画1分40秒から1分50秒あたりに登場する成人女性のアバターは、話している単語に合わせて、口のかたちが豊かに表現されている。
以上の特徴をまとめると、「Sansar」は従来のチャットに重きが置かれているようなVRソーシャルアプリとは一線を画す、自分のVRな世界をリアルに造形することを志向するクリエイティブなユーザーに好まれるようなシステムを採用しているのだ。
なお、挑戦的な内容の同コンテンツのベータ版の公開は、ティザー動画の最後に告知されるように、2017年の春が予定されている。
VRソーシャルプラットフォーム「Sansar」のティザー動画を紹介したUploadVRの記事
https://uploadvr.com/linden-lab-sansar-open-beta/
Sansar公式サイト
https://www.sansar.com/
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