NVIDIAがVRコンテンツのパフォーマンスとクオリティーが計測できるフレームアナリシスツール「FCAT VR」をリリースすることを発表した。



FCAT VRとは


FRAPSなどの従来のパフォーマンス計測はVRコンテンツよりデスクトップモニターを計測するのに作られていたため、フレームレートに特化しており、カクつきやレイテンシーなどVRコンテンツに影響の大きいものは計測しない。


しかし、カクつきとレイテンシーはVRにとってコンテンツのクオリティを損ない、VR酔いの原因となりかねない重要なポイントで、このFCAT VRはそれらの計測ができるように作られたVRアナリシスツールだ。


FCAT VRはNVIDIAが2013年にリリースしたフレームアナリシスFCATがベースになっており、それにVRヘッドセットのフレームタイムとカクつきなどのパフォーマンス計測機能が追加されている。


対応はOculusRiftとHTC Viveだ。


仕組み


VRでのレンダリングは通常のレンダリングより複雑で、GPUもより高画質のレンダリングが必要になる。


そしてハイクオリティVRコンテンツには高くてぶれない規則的なフレームレートとレイテンシーの低さが不可欠だ。


高いレイテンシーはフレームを下げるまたは不規則にするため、VRコンテンツのクオリティも下がってしまう。


そのためこのツールはそのフレームレートとレイテンシーに関係する以下の4点を計測する。



  • ● フレームタイム

  • ● フレームドロップ

  • ● ワープミス

  • ● シンセサイズドフレーム


計測と結果


FCAT VRはパフォーマンスの計測を行うソフトウェアのFCAT VR Captureと計測したデータをアナライズしわかりやすくビジュアライズするFCAT VR Analyzerのセットとなっている。


FCAT VR Capture


FCAT VR Analyzer


FCAT VRは3月中にはリリースされる予定だ。


参照元URL: https://blogs.nvidia.com/blog/2017/02/28/fcat-vr/


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 NVIDIA、VRコンテンツのパフォーマンス計測ツール「FCAT VR」のリリースを発表!