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2016年末には「PlayStation VR」が登場して一般家庭でも楽しめるようになり、VRは未来の技術から現在の技術として普及しようとしている。
そんなVRをさらに進化させる、さらなる未来の技術にはどんなものがあるのだろう?
様々な新しいプロジェクトが集い、未来の片鱗を見ることができる「Kickstarter」で出資募集中のVR技術を調べてみた。
「Kickstarter」というのは、クラウドファンディングサービスのひとつ。
クラウドファンディングというのは、インターネットを通じて不特定多数の人(=クラウド)から、資金を集める(=ファンディング)こと。
「Kickstarter」を使うことで、「新しい製品を作りたい」だとか「こんなイベントを実現したい」といったプロジェクトをアピールすることができ、それを見て「このプロジェクトを応援したい!」という人は、資金を投資することができる。
株式投資やファンドなどの一般的な投資と「Kickstarter」とを比べると異なる点が2つ存在している。
ひとつめは数千円という少額から投資できること。そしてふたつめは、投資の見返りが基本的にお金ではないということ。
通常の投資は、「資金を投資してあげるから、儲かったらその分お金をちょうだい」という前提で行われる。いわゆる「配当」というものだ。
一方「Kickstarter」で投資の見返りとして設定されているのは、「自分の名前がスタッフリストに乗る」だとか、「特別限定版の完成品がもらえる」だとかいった、お金以外のもの。
このため「お金儲け」ではなく、「純粋にそのプロジェクトを応援したい」というのが投資のモチベーションとなる。
ちなみに、ハイエンドVRヘッドセットの「Oculus Rift」も、「Kickstarter」を通じて開発費の調達を行った。
まず最初にご紹介するのがVRコントローラー「BluAtomVR」。
これはVRゲーム用のコントローラーで、FPS(一人称視点シューター)専用と言っていいものになっている。
ひとつのゲームジャンルに特化してしまうというなかなか思い切ったことをしているが、その分内容が濃い。
コントローラーは銃型のコントローラーとベスト型のコントローラーの2つのコントローラーから成り立っている。
銃型のコントローラーは、誰もがその使い道を一瞬で理解できる通り、ゲーム内での銃の挙動を制御するためのコントローラーだ。
HTC VIVEのモーションコントローラーも銃を持っている感覚に割と近いが、重さ的にも触感的にもこちらの方がよりしっくりくるのは明らかだろう。
もうひとつのベストの方は一見使い道が想像できないが、こちらも内部にモーションセンサーが仕込まれており、体の動きによってゲーム内のキャラクターの動きを制御できるようだ。
また、ベスト内にバイブレーションが複数仕込まれているとのこと。
ゲーム中撃たれた際にバイブレーションが振動することによって、撃たれた感覚がリアルに味わえるということだろう。
確実にFPSの没入感を増してくれることは間違いない。もし一般発売されたらFPSゲーマーにとってはうれしいコントローラーになりそうだ。
「Google Cardboard」や「ハコスコ」といった紙製VRゴーグルは、スマホさえあれば使える上、非常に安価というのカジュアルさが魅力だ。
しかし、いざ紙製VRゴーグルでVR動画を堪能し終わって見るとどうだろう?
紙製ということもあってあまり所有感を満たしてくれる存在ではないし、そこそこ場所も取る。
わざわざ収納場所を作ってまで取っておいても、習慣的に使うかどうかもわからない…。
そんな風に感じる人は少なくないのではないだろうか。
そんな紙製VRゴーグルの弱点を改善したのがこの「Pocket vr phone case」。
普段は折りたたんでおきスマホケースとして使用できるため、かさらばらない上、いつでも見たい時にVR動画を閲覧可能となるのだ。
今後VR動画が話題になることが増えた際に、話題になったVR動画を即座に見られるというはメリットといえるだろう。
現在VRの楽しみ方は「提供されたコンテンツを体験する」ことが主流となっている。
これは言わば、「動画を楽しむ」ということがTVを観たり映画を観たりといったことを意味していたスマホ以前の生活に近い。
もちろんVRゲームのように複雑なVRコンテンツであれば、誰もが気軽に作るというのは難しい。
しかしVR動画であれば、VRコンテンツに対応したカメラで撮影するだけでVRコンテンツが作れてしまう。VRコンテンツを発信する楽しさが味わえてしまうのだ。
ではカメラにどんな機能があればVRコンテンツに対応できるのかというと、必要な機能は主に2つ。
1つは360°の風景全てを撮影できるレンズ。
2つめは、3D映像を撮影するために、右目用と左目用の2つのレンズ。
これらの条件を満たすことでVRの写真(静止画像)が撮影可能だ。もちろん、さらに動画撮影機能があれば、VR動画も撮影可能となる。
まさにそんなカメラが、「TwoEyes VR 360 camera」。
このカメラがあれば、旅行先の風景やイベントの状況などを、離れた相手にも体験してもらうことが可能になる!
もちろん、だからといって撮影不可能な場所を撮影していたら問題になるのでその点はご注意を!
「Kickstarter」の魅力は、出資募集中のプロジェクトを眺めているだけでも、「こんな未来の商品があるのか!」とワクワクできることだ。
さらにそれらの商品は、実際に出資することで、「絵に描いた餅」で終わることなく、実現に導くことも可能!
ただし、出資が集まらなければ実現されないし、仮に出資が集まったとしてもプロジェクト遂行中のトラブルなどによって頓挫してしまうこともあるので、プロジェクト毎にどんなリスクがあるのか認識し、納得した上で出資しよう。
「Kickstarter」で新たなVRのプロジェクトは、もちろん上記以外にも今後出現していくだろう。
VR系の新規プロジェクトを見守りつつ、「これは!」という新たなプロジェクトが見つかった際には、また改めてご紹介したい!
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