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「感情認知トレーニングVR」は専門医監修のもと、「社会認知および対人関係トレーニング(SCIT)」の理論に基づき構築された、”良好な人間関係を築く”能力を育てるために”感情”を学ぶことができる世界初のトレーニングプログラムです。
VR技術を活用した本コンテンツでは『相手の感情を推測し、それに合わせた対応をする方法を学ぶ』ことができるため、相手の感情を読み取るのが難しいために生活に生きづらさを感じているユーザーに対し、良い対人関係を築くための基盤作りに寄与することが期待されています。
人とのコミュニケーションが苦手だと感じているユーザーにとって、自身の特性をよく理解し、社会で人と人が関わりながら生きていくために必要となるソーシャルスキルの習得が大切だといわれていますが、従来のトレーニングで使用されるイラストや2D動画の教材では、『当事者が感情移入して相手の感情に共感する実践的な練習が行うことが困難』という問題点がありました。
それだけでなく『対人不安によって集団トレーニングに参加できないことも多い』ことも問題点の1つとなっており、支援現場では『新たな教材』の開発が求められていました。
このような背景から今回の新しいプログラムが開発されています。
「感情認知トレーニングVR」は、「社会認知ならびに対人関係のトレーニング(SCIT)」や社会認知の理論を背景としつつ、VR技術を用いた『臨場感のあるリアルな映像』で『日常生活のさまざまな場面を体験する』ことにより、「相手の感情を推測する」ことや「相手の感情に合わせた対応をする」ことができるように特化したトレーニング方法となっています。
本コンテンツでは、対人不安によって集団に入ってトレーニングに参加できないというユーザーでも、一人でトレーニングが実施できるように『VRセラピスト』が支援者の代わりにVR内の進行を担当するという特徴を有しています。
人間には”怒り”、”喜び”、”悲しみ”、”驚き”、”嫌悪”、”恐怖”という『6つの基本感情』があるとされていますが、本コンテンツではそれらを『感情を表す言葉』、『表情葉』、『声や仕草葉』、『共感葉』の『4ステップ』で学ぶ内容に仕上がっています。
具体的には本コンテンツは主に「感情を体験する」、「感情を推測する」、「声に出して練習する」という3つのパートで構成されていて、それぞれ「自分の感情に気づく力」、「相手の感情を読み取るスキル」、「共感の表現力」の向上を目指した内容となっています。
また、トレーニングに飽きないための工夫として”グラフィック”や”効果音”といった”ゲーミフィケーション要素”を取り入れることで、『わかりやすさ』と『楽しさ』を両立させることにも成功しています。
従来のコンテンツが主に統合失調症を患うユーザーを対象としていたのに対し、本コンテンツは対人関係が苦手な精神疾患を患うユーザーにも利用してもらえる仕様となっています。
ジョリーグッド社および大塚製薬社では、「感情認知トレーニングVR」を”良好な人間関係を築きたい”と考えている全てのユーザーに利用してもらえるように、今後は医療・福祉施設のほか学校や一般企業への導入も目指すとともに、今後も様々なパートナーと共に世の中の課題を解決するテクノロジー・エンターテイメントを開発していきたいとしています。
専門医が監修した、良い対人関係を築くための基盤作りに効果的な対人関係のトレーニングができるVRコンテンツ「感情認知トレーニングVR」を、ジョリーグッド社と大塚製薬社が共同開発して提供を今月2日より開始しています。
「社会認知および対人関係トレーニング(SCIT)」の理論に基づき“感情”を学ぶことができるコンテンツは、今回が世界初の試みということです。
リアルでの人間関係は一度こじれてしまうと修復することが難しいので、このようなコンテンツで対処方法が学べることは、対人関係の構築に難しさを感じている人には朗報となりそうなニュースですね。
ソース:プレスリリース[@Press]
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