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VRという新しいメディアで最適なストーリーテリングを探求することをミッションに掲げる講談社VRラボ社が、VRアニメ「Thank you for sharing your world」で表現することに挑んだのは『盲目の少年が見ている世界をVRで表現すること』です。
この作品は「目の見えない人は、実は想像力豊かに、色鮮やかな世界に生きている」というインタビューがきっかけとなっていて、企画と制作を講談社VRラボ社が、製作を講談社が担当し2022年に製作されました。
主人公である『盲目の少年』が、その想像力によって広げる『美しい世界』を、”オリジナルストーリー”の”CGアニメーション”と”インタラクション”により、約33分のVRアニメーションとして表現することに成功しています。
この作品は、
・脚本と監督を作道雄氏
・アニメーション監督を半崎信朗氏
・プロデューサーを石丸健二氏
・CGディレクターをGee Yeung氏
・音響監督を太田昌孝氏
・音楽をharuka nakamura氏
が担当しており、また声優として
・タカシの英語キャストにZACH AGUILAR氏、日本語キャストに中川翼氏が
・シンジの英語キャストにNICOLA FRICANO氏、日本語キャストに岡山天音氏が
採用されています。
なお、作品は2023年中旬頃にオンライン配信が予定されています。
小学生の頃に病気で視力を失った主人公、タカシ。
目の前の世界を想像し、映像として再現することで、日常生活はほとんど不自由なく過ごしている。
しかし気持ちは塞ぎがちで世の中に対する興味も日常の楽しみも失っていた。
ある日タカシは、シンジという軽度の自閉症の幼馴染に誘われて、二人きりで蒸気機関車のセレモニーを見に出かける。
途中あることで喧嘩してはぐれてしまったが、周囲の人々のサポートから、セレモニーで再会を果せた。
お互いのことを大事に思っていることに気づき、二人は仲直りをする。
と、二人の目の前を、蒸気機関車が迫力いっぱいに通過していく。
タカシの想像力は刺激され、シンジの声を頼りに、周囲の世界を次々と思い描いていく。
世界はどこまでも広がりを見せ、タカシは、世界は自分の気持ち次第で変えられることを知るのだった。
ヴェネツィア国際映画祭とは、イタリアのベネチアで毎年8月末から9月初旬に開催される映画祭です。
世界最古の歴史を持つヴェネツィア国際映画祭は、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭と並び世界三大映画祭と称され、第79回となる2022年は8月31日から9月10日の日程で開催されます。
その第79回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門コンペティション「VENICE IMMERSIVE」に、このVRアニメ「Thank you for sharing your world」が正式招待され、会期中に展示されることが決定しています。
なお、受賞作品の結果発表は9月10日(土)が予定されています。
講談社は、関連会社である講談社VRラボ社が企画・制作したVRアニメ「Thank you for sharing your world」が、第79回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門コンペティション「VENICE IMMERSIVE」に正式招待されたと発表しました。
第79回ヴェネツィア国際映画祭は8月31日から9月10日まで開催され、受賞作品が9月10日に発表予定となっています。
映画では、物語の中を俯瞰して眺めながらその世界に入り込んでいましたが、VRアニメでは登場人物の目線で、まさに物語の中に没入して入り込むという新しい楽しみ方ができそうでワクワクするニュースですね。
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