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「V-BALLER」は、HMDや各種センサーを装着することで、VR空間上で実在する投手のこれまでの投球(球種/球速)を体験できるシステムです。
今回の機能強化で、新たに頭・バット・腰のセンサーから得られるデータをもとに、バッターの
・スイング傾向
・クセ
・特徴
が客観的に把握できるようになっており、場所や時間を気にすることなく、コーチや練習相手がいなくても一人で効果的な練習ができるようになっています。
本システムは、2017年に最初のユーザーとしてプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスに提供されてから、国内外の複数のプロチームへ提供されています。
「V-BALLER」は、VR空間で実試合での投球を『軌跡・スピード』ともに高精度で再現することが可能で、さらにその投球に対する打撃時の選手の動きをセンシングすることで、投球別にスイングの傾向をデータとして可視化、分析することができます。
本サービスは利用者数に応じたサブスクリプションモデルで提供されます。
詳細や価格については、サービスサイトより問い合わせ可能です。
本サービスの特長として、主に次の3つがあります。
対戦相手となる投手が実試合で投げた投球を、計測機器で取得した投球データと二次元の投球映像を掛け合わせることで、VR空間上に軌跡・スピードも含めて忠実に再現します。
練習用コンテンツがデフォルトで完備されており、左右投手のストレート+変化球など、さまざまな投球を体験することができます。
また要望により、条件に応じてプロからアマチュアまで特定投手の投球を再現することもできます。
投球映像視聴用のHMDと、スイングの軌道を検知するための付属のコントローラー(バットに外付け可能)があれば、ネットワーク環境は不要で、どこでもバッティング練習をすることができます。
選手の投球に対する頭、バット、腰などの動きをセンシングすることで、球種別・球速別・投手別にスイング傾向やタイミングのズレを可視化することができます。
これらを数値化することで、シーズンを通した選手のパフォーマンス変化の把握や選手間の比較にも活用することが可能となっています。
本サービスの機能拡張に際しては、元千葉ロッテマリーンズの里崎智也氏に実際に体験してもらい、
・今後の野球練習におけるVRが担う役割
・より実践的な練習を積むためのポイント
・本サービスの活用方法
などについて、語ってもらっています。
本サービスの開発にあったって、従来の打撃トレーニングでは、可視化や効果測定が難しく、選手は「そのトレーニング手法が適切なのか」、コーチや監督は「指導効果は出ているのか」などの点で、感覚的判断による部分が大きいとされてきました。
また、打撃トレーニングで実際の投手の生きた投球に触れるには、人や場所・設備などの準備が必要となりトレーニング時間も限られてしまいました。
これらの課題に対しNTTデータ社では、2016年からVRを活用したトレーニングシステムを開発し、国内外のプロチームへ提供することで、プロ野球選手の打撃力向上をサポートしています。
今回のリリースではプロチームへの提供を通じて得られた実際の選手の意見を反映させ、トレーニング機能を強化した上で提供対象がアマチュアにも拡大されています。
これまでのプロ選手・球団だけでなく、アマチュア選手・チーム・スポーツジム、高校・大学野球の部活やチームも含めて、国内外問わず幅広くサービスが展開されます。
直近のイベントとしては、2022年5月11日~13日の3日間、東京ビッグサイトにて開催される「Japan Sports WeekスポーツテックEXPO」に出展が予定されています。
詳細:Japan Sports WeekスポーツテックEXPO 「NTT XR Baseball powered by V-BALLER」
これまで、プロ野球チームなどプロ向けにサービス提供されてきたVR技術を活用した打撃トレーニングシステム「V-BALLER」がアマチュア向けにも提供されることが発表されました。
様々な球種をデフォルトの練習用コンテンツとして完備しているということなので、すぐに実践できるサービスとなっているようです。
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