- 週間ランキング
今回の求人情報は、Bigscreenの共同設立者として知られるソーシャルVRスペースのパイオニアで、現在はAppleのマネージャーを務めるHayden Lee氏のTwitter投稿により広く知られるようになりました。
募集される業務は、ネットワークで結ばれた複数のコンピュータあるいはヘッドセットで動作するソフトウェアフレームワークに関わるもので、開発者が使用できるコンポーネント、アセット、機能を集めたものです。
このリストはAppleがVR/ARソフトウェアに対して取るかもしれないアプローチを示唆するものとして、各メディアの注目を集めました。
全く新しいアプリケーションパラダイムを研究開発することになりますが、コードの品質や細部への配慮を犠牲にすることなく、迅速な実験やプロトタイピングが要求される課題です。
AppleのUIフレームワーク、ヒューマンインターフェイスデザイナー、システムソフトウェアチームと密接に連携しながら、既成概念にとらわれない発想で、AR/VR分野の非常に野心的で興味深い問題を解決していくことになります。
AppleのOSに深く統合されたソフトウェアを構築するために、様々な社内フレームワークやサービスを利用することができます。
引用:Apple
つまりAppleはネットワーク化されたフレームワークを通じてマルチユーザーの空間的なアプリケーションを構築するための高度なツールを開発者に提供することを検討していると推測されます。
ネットワーク化されたフレームワークでは、同じ空間にある複数のヘッドセットやインターネット上の複数のヘッドセットでシームレスに動作し、最も効率の良い方法をとるUIなどのコンポーネントが同期されたアプリを実現できるようになります。
こうしたことは、現在では手動で、あるいはUnityやUnrealなどのエンジンにサードパーティ製のフレームワークを組み合わせることで行われています。
しかし、Appleはこれまでも
・物体
・シャドウ
・物理
・アニメーション
・空間音響
などのタスクを処理する、より高度なツールをARKitのRealityKitとRealityComposerによって提供したいとしてきました。
というのも、Appleがこれらのコアテクノロジーの完成度を高める一方で、開発者は開発環境を気にせずコンテンツの構築だけに集中することができるからです。
さらに、低予算で作られたアプリケーションであっても、技術を継ぎ接ぎして作られたものではくなるため、ユーザーにとってもクオリティの高いアプリを利用できるというメリットがあります。
ここ最近、Appleに関しては同社としては初となるAR/VRヘッドセットをリリースするという報道がメディアを賑わしている状況です。
技術力のあるAppleが長い時間をかけて開発したということもあり、XR界隈では「ゲームチェンジャーになるのでは?」と大きな期待がもたれています。
しかし、今回の求人募集に関する情報は、Appleがすでにデバイス開発の先にあるXRアプリの展開を見据えることを示しています。
これからAppleがどのようなXR体験を提供してくれるのか、どのようにXRの勢力図が塗り替えられていくのか注目ですね。
参考:Apple求人ページ
参考:Apple Hiring AR/VR Frameworks Engineer For ‘Entirely New Application Paradigm’[Upload VR]
Copyright ©2021 VR Inside All Rights Reserved.