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OculusによればPassthrough API Experimentalは「現実世界と仮想世界をシームレスに融合し、複合現実体験の新しい可能性を開くアプリを構築およびテスト」する機能です。
アップデートv31のSDKリリースの一部として利用可能することができ、
パススルーレイヤーを他のVRレイヤーと合成
視界のレイヤースタイリング
パススルー画像のカスタムレンダリング
といったパススルーエクスペリエンスをニーズに合わせてカスタマイズできます。
潜在的なユースケースの観点から、Passthrough API Experimentalは、生産性やコワーキングからゲームまで、あらゆるものに活用可能です。
Passthrough API Experimentalが利用可能になってから1か月も経っていないにもかかわらず、Quest開発者は新機能を使って大いに楽しんでいます。
興味深いのは、一部のクリエイターがこのテクノロジーを使用して既存のVRゲームをARで実現し始めていることです。
こうしたARゲームにされたものを一部ご紹介します。
今年の4月にOculus App Labに追加された「Crazy Kung Fu」は、カンフー映画に出てくる木人椿を使ったカンフーのトレーニングを体験できます。
このゲームでは上半身のほとんど全ての筋肉を使うため、カジュアルな見た目の割に激しいトレーニングゲームです。
Redditで共有されているビデオで、開発元のFieldof VisionはPassthrough API Experimentalを使って現実世界と仮想世界をブレンドする複合現実バージョンのゲームを少しだけ後悔しました。
パンチを繰り出すようなVRゲームをプレイするときに現実の世界を見ることができることは、狭い部屋が多い日本のプレーヤーにとっては特に恩恵が大きくなります。
VRパズルゲーム「Gravity Lab」はOculusストアで最もユニークなものの1つです。
複雑な機械を設計することで一連の未来的なパズルを解きながら、放棄された月の基地を探索します。
開発者のMark SchrammがRedditに投稿したgifでは、Oculus Passthroughによってームの37個のパズルの1つが部屋の中央に浮かぶ様子が確認可能です。
現実世界のオブジェクトにぶつかることを心配することなく、自分の作品を自由に歩き回ることができ、ユニークなVRパズルゲームのさらなる可能性を見ることができます。
今年5月にSideQuestでリリースされた、「Cactus Cowboy – Fully Loaded」は、侵入するロボット軍から世界を救うシンプルなVRシューティングゲームです。
強力な武器を使用して、サボテン砂漠からカクタスシティまで、いくつかのユニークな環境でさまざまな分厚い敵と戦います。
同作がARゲーム化された「CACTUS COWBOY AR」は、現実世界の場所をAR戦場に変えることで、オリジナルのアクションアドベンチャーゲームに新たな楽しみ方を与えました。
プレイヤーは自分の部屋やリビングルーム、ガレージなど機械生物の軍隊との終わりのない戦いに挑むことになります。
OculusQuest2の新機能「Passthrough API Experimental」は、Quest2に搭載されたパススルーカメラを利用してAR/MR体験を提供するものです。
この機能は発表されるなりVRゲームをARゲームとして生まれ変わらせるというVRアプリ開発者の新しい「おもちゃ」となりました。
Quest2のパススルーカメラはトラッキング用のカメラなので、色彩ある現実空間の中でのAR体験はできません。
とはいえ、Quest2のデバイスを使って初歩的なAR/MR体験を提供できるということがわかりました。
発表が噂されるQuest Proなど次世代機はより本格的なAR/MRデバイスとして利用することもできるかもしれません。
今後のOculusQuestの進化が楽しみになりますね。
参考:Our First Look At AR Gaming On The Oculus Quest 2[VR Scout]
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