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「OptiTrack」は、米・NaturalPoint社が開発したモーションキャプチャシステムで、三次元動作計測が可能な光学式のシステムのため、VRやエンタメだけでなく、
・ロボティクス
・バイオメカニクス
など様々な分野で活用されています。
同システムに搭載されている基幹ソフトウェア「Motive」新バージョン”Motive 3.0″が今回リリースされ、日本では同社の販売代理店であるスパイス社が取り扱いを開始しています。
今回新しく登場した”Motive 3.0″では、骨格推定を行うシステムの刷新に加えて、全身と5本指の同時キャプチャが可能になるなど、様々な更新が加えられています。
新しいバージョンでは、キャプチャする対象(アクター)の骨格をより正確に定義することが可能になっており、アクターの絶妙な動きのニュアンスでも、より信頼性高くキャプチャすることができるようになっています。
そのため、
・マーカーを隠す動き
・多人数同時キャプチャ
といった従来のモーションキャプチャでは難しかった動きも、正確にキャプチャすることが可能になっています。
マーカーを隠すような動作でも堅牢にスケルトントラッキングを続行するようになっているため、Vtuberライブなど多人数でのリアルタイムキャプチャが求められるイベントでの活用も期待されます。
またフィンガーキャプチャグローブ”Manus PrimeX”もネイティブサポートしており、これまでのグローブは親指・人差し指・小指の3本指のみをトラッキングして、中指・薬指の動きは3本指のデータから補間するような仕組みになっていました。
このグローブと同期することで、指の開きも含んだ5本別々の動きをグローブでキャプチャしながら、
・全身+指
のスケルトンデータとしてMotiveで完結することができるようになっています。
“全身+指”骨格モデルをトラッキングするMotive:Bodyソフトウェアには、同時キャプチャ可能人数により2つのライセンスが今回登場しています。
同時キャプチャ人数が3人までのライセンスは従来どおりの”Motive:Body”で、4人以上同時にキャプチャする場合は”Unlimited”というライセンスが必要になっています。
なお、トラッキング対象とスケルトンの同時キャプチャ可能人数は以下のようになっています。
マーカー:あり
剛体:可能
スケルトン:あり
スケルトン数:3体まで
マーカー:あり
剛体:可能
スケルトン:あり
スケルトン数:無制限
マーカー:あり
剛体:可能
スケルトン:なし
スケルトン数:なし
NaturalPoint社製モーションキャプチャシステム「OptiTrack」の基幹ソフトウェアの新バージョン「Motive 3.0」の取り扱いが、日本販売代理店であるスパイス社より開始されました。
これによってCG制作やVtuberで使用されているモーションキャプチャ技術が更に進化しており、苦手としていた多人数やマーカーを隠すような動きを、ノイズを最小限に減らしてキャプチャすることが可能になっています。
複雑な動きをするようなVtuberライブなどにも活用が期待できますね。
もっとハイクオリティなバーチャルライブなどが今後開かれていきそうです。
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