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画像引用元:https://nl.letsgodigital.org/uploads/2019/10/sony-ps5-vr-headset.pdf
2019年は、新型PSVRと思われるソニーのVRゴーグルに関連する特許申請が続々と公開されました。
3月にはPSVRと思われるデバイスのワイヤレス技術に関する特許申請が公開されています。
続く4月にはアイトラッキング機能つきのメガネ型デバイスの特許、7月には頭の傾きを検知しVR酔いを軽減する技術に関する特許が出願されていたことが判明しました。
さらに、10月にはカメラを搭載したゴーグルに関する特許申請が公開されるなど、2019年は新型PSVR開発が進んでいることを感じさせる年となりました。
また、これらの特許情報と関連して、国内外のメディアではPS5およびPSVR2のリーク情報が多く飛び交うようになっています。
関連記事:PSVRをワイヤレス化!?ソニーが関連特許を申請!
しかし、PSVR2のリーク情報として出回っているものは慎重に見る必要があります。
特にスペックに関するリーク情報については、特許を申請した技術のすべてを新PSVRに盛り込むという仮定をもとにした推測がほとんどだからです。
現実的に開発したすべての新技術を詰め込むことは困難だと思われますし、ソニーがPSVR以外のxRデバイスを開発しているという可能性もあります。
PSVR2に関するソニーの公式発表がほとんどなく予想が一人歩きしている状況なので、あくまでも「こんな機能があるかもしれない」という参考程度に止める方が良いかもしれません。
以上を踏まえて、次の章ではPSVR2がどんなものになるかについて考えていきます。
ここでは公開済みの特許情報や信頼性の高そうな海外情報などを参考に、PSVR2はどのような性能になるのかを予想してみました。
画像引用元:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200
まず、新型PSVRではワイヤレス技術が導入されるものと予想されています。
2019年10月に明らかになったソニーのワイヤレスヘッドセットに関する特許申請が、この予想の根拠です。
また、PSVRユーザーの多くがケーブルの多さによってPSVRへの没入感が阻害され快適なゲームプレイに支障をきたすことを指摘していることも見逃せません。
この指摘を受けて、PSVR2では快適に高クオリティのVR体験を実現するために邪魔なケーブルをなくす方向に進むのではないでしょうか。
ただし、PSVR2をワイヤレスに一本化するのではなく、通常版として有線タイプ、上位版としてワイヤレスタイプの2種類がリリースされるという可能性も無視できません。
公開された特許情報ではゴーグル部分にカメラがついているとの記載があります。
だとすれば、デバイスにカメラが搭載されているOculus Questのように、PSVR2にはゴーグルを装着したまま周囲を確認できる透過モードが搭載されている可能性が高いとされています。
特許申請で使われていた図表ではゴーグルの後部にもカメラが搭載されることが示唆されており、ゴーグルを装着しながら前後の状況を同時に見ることもできるようになるかもしれません。
また、ゴーグルにカメラが搭載されていることからトラッキング方式が、外部カメラを必要とするアウトサイドイン方式から内蔵カメラを使うインサイドアウト方式になると予想する人もいます。
ただ、特許用の図表では機器側にもカメラが置かれるとの記載もあり、現状トラッキング方式がどうなるのかはよくわかっていません。
透過モードが搭載されるとなると期待が高まるのがARモードの実装です。
ゴーグルに搭載されたカメラの映像をディスプレイに映し出し、バーチャルキャラクターなどを重ねる機能が搭載されるのではないかという予想が強く主張されています。
もしもARモードが実現すれば、現実世界とPSVRゲームの世界観が融合した、まったく新しい拡張現実体験ができるようになります。
しかし、ARモードの搭載に関しては否定的な見解もあるようです。
例えばOculus Questのカメラはインサイドアウトトラッキングがメインの用途であり、透過モードでは白黒の限られた視界しかありません。
そのため、ARモードを実装するとなるとPSVR2に搭載されるカメラは非常に高性能であることが必要です。
そのため、コストの面からARモードの搭載は難しいのではないかとも言われています。
PSVR2の画質はPS5のグラフィック性能に合わせて大幅に向上すると予想されます。
VRゴーグルのライバルであるOculusやViveが
・Oculus Rift S:2,560×1,440ピクセル
・Oculus Quest:2,880×1,600ピクセル
・Vive Cosmos:2,880×1,600ピクセル
といった高解像度のVRゴーグルを次々とリリースしていることからも、現行PSVRの 1920×1080ピクセルから解像度を向上させる必要があります。
今のところ、PSVR2の解像度は2,560×1,440ピクセルになるのではないかという予想が、現実的かつ有力なようです。
また、公開された特許情報では、中心視野を高解像度で表現し外側に行くに従って低解像度になっていくフォービエイテッド・レンダリングを導入したVRゴーグルの開発も示唆されています。
もしもPSVR2にフォービエイテッド・レンダリングが採用されていれば、PS5の高画質を機器に過大な負荷をかけることなくPSVR2でも表現できるようになるはずです。
海外のリーク情報などを見ていると250ドル(約2万8,000円)という情報がまことしやかに流れています。
また、2万8,000円について「安すぎる」と否定的な人でも3万円を少し超える程度と予想している人が多いようです。
しかし、現在予想されているPSVR2のスペック、特にバッテリーのコストなどが生じるワイヤレスのことを考えると、3万円でも難しいのではないかと思います。
現行PSVRの発売時の販売価格が4万4,980円ということも考えると、5万円程度にはなるのではないかと思います。
次に関心度が高いのがPSVR2の発売時期ですが、リーク情報や海外サイトの予想だとPS5と同時に発売されるというものが有力です。
しかし、個人的にはPS5よりも1年遅らせた2021年発売ではないかと考えています。
というのも、ソニーとしては、まずは2020年リリースが決定しているのPS5をその年の販売戦略の柱として注力し、
ややPS5熱が落ち着いた2021年の目玉としてPSVR2をリリースしさらに売り上げアップにつなげていくのではないかという分析が合理的と考えるからです。
現行PSVRがPS5にも対応しているとされていることからも、いきなりPS5とPSVR2の同時に発売される可能性は低いのではないでしょうか。
PSVR2の特許情報などから今回予想したことをまとめると、
■ワイヤレスで快適にプレイ可能
■透過モードでゴーグルを装着したまま周りが見える
■ARモードが実装
■画質は大幅に向上(2,560×1,440ピクセルか)
■発売時期は2021年
■価格は安くても5万円くらいでは
となります。
今PSVR2に関しては様々な予想がされていますが、どうやらかなり高機能なVRゴーグルとなりそうです。
PSVRは初期の頃に購入したのですが、VRの可能性を感じさせる素晴らしいデバイスだと思いました。
そんなPSVRの次世代機に今からワクワクが止まりません。
ソニーはPSVR2について公式発表を出していませんが、今回の予想がいい意味で裏切られることを期待しています。
今後のソニーのPSVR2関連の動向に要チェックですね。
参考:Opinion: PlayStation VR 2 Will Be Great, But Don’t Be Fooled — It Won’t Be Cheap[UploadVR]
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