VRホラーゲーム『The Bellows』PSVR版がまもなく登場

プレイヤーキャラクターの視点がそのままプレイヤーの視点になるVRゲームの特徴は、ホラーゲームとの相性が良い。PSVRでバイオハザード7を遊んだプレイヤーならば、言われずともその恐怖を理解していることだろう。

PSVRに、また新たなVRホラーがやってくる。HTC Vive専用タイトルとしてSteamで公開されたVRホラーゲーム『The Bellows』のPSVR版がまもなくリリースされるとされており、PSVR版のトレイラーも公開された。

『The Bellows』

HTC Vive版のThe Bellowsは、昨年の9月にSteamで利用可能になったタイトルだ。

今年の4月に大きなアップデートが行われ、Steamには「（もしかしたら期間限定で？）The Bellowsを無料提供します！」というニュースが掲載された。

しかし、今も無料でダウンロードが可能なVRアプリケーションとなっている。

発売時には、HTC Vive専用タイトルだったThe Bellows。現在もSteamストアでの対応プラットフォームはHTC Viveのみとなっているが、ゲーム本編のThe BellowsをSteamVRでプレイする場合にはOculus Riftに対応しているようだ。

ただし、元々がHTC Vive用に設計されたゲームなので、何かのバグが発生することは考えられる。

また、コンテンツに含まれるBellows Legacyは2016年のハロウィンに作られたオリジナルのゲームで、こちらはHTC Vive専用となっている。

こちらをアップデートする計画は無いそうなので、Oculus Riftでプレイする場合にはLegacyを起動しないようにしよう。アプリがクラッシュしてしまうようだ。

無料でダウンロードできるThe Bellowsは、3つのコンテンツから構成されている。

1つは本編のThe Bellows。元のThe Bellowsを下敷きにしてはいるが、ほとんどを新しく作り直したという。元になった旧The Bellowsに比べて短い作品でバーチャルリアリティに提示できるだけの恐怖を感じさせるように作られており、プレイ時間は約15分だ。

短いVR体験なので、リプレイ性のある本格的なゲームというよりもお化け屋敷系の「びっくりさせる」ホラーゲームになっている。

一度遊んだら、友人にプレイさせるのが良いかもしれない。

Virtuix Omni

Omniは、Virtuixの開発するトレッドミル型のVR関連デバイスだ。開発中には装置が大きすぎて国際発送が中止されるといったトラブルもあったが、日本向けには株式会社スホが販売を行う。

この装置の上で歩く・走る動作をVR空間におけるプレイヤーキャラクターの移動として入力することができる。

過去の記事でOmniに対応予定のタイトルとしてThe Bellowsの名前が挙がっていたが、無事に対応されたようだ。

なお、ゲーム自体の内容は本編The Bellowsと同じである。

このThe Bellows: Legacyは、過去にHTC Vive専用のThe Bellowsとして公開されていたアプリだ。

2016年のハロウィンに向けてSteamに登場したアプリで、解決することのできなかったバグを残したままとなってしまっている。それでも、新しいThe Bellowsに元の作品を含めて配布することを決断したという。

「腕を振る動作によって前に進む」システムが特徴だったようだ。腕を振ることで走る『Sprint Vector』のようなイメージだろうか。

ユーザのレビューを読むと、この移動方式については賛否両論のようだ。酔ってしまうからテレポートによる移動がある方が良いという意見もあれば、この方式が良かったのになぜアップデートで廃止したのかという苦情もある。

PSVR版がどういったコンテンツになるのかは発表されていない。

PCバージョンでリメイクを行っていることを考えると、PCの新しいThe BellowsをPSVRに移植したものになるのだろうか。

トレイラーでは主人公が両手を使って家の中を調べているので、PS Moveを使って操作することになると思われる。

HTC ViveやOculus Riftのユーザが無料でダウンロードできるコンテンツなので、PSVR版も無料で公開されるのかもしれない。

Upload VRが価格とリリース時期についてスタジオに質問を送っているが、まだ回答は得られていないようだ。

情報提供元： VR Inside