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VR専用のデバイスとして作られているわけではないにも関わらず、関連機器として外せないのがヘッドホンだ。HTC Viveには別売のデラックスオーディオストラップも用意されているが、ほとんどのVRヘッドセットでは好みのヘッドホンやイヤホンを自分で用意しなければならない。
臨場感のあるサウンドは映像と同じくらいVR体験の没入感に大きく影響するので、ここはこだわりたいポイントだ。
SkullcandyのCrusher Wirelessは、臨場感に関して他社の製品を大きく引き離す特殊な機能を持ったヘッドホンだ。入力された低音に反応してヘッドホンそのものが振動するのである。
ヘッドホンを選ぶときに重視するポイントは、人それぞれだ。
遮音性や低音の迫力などの音を再生する性能にこだわるユーザもいれば、本体の軽さ・小ささや快適な装着感を重視するユーザもいる。ノイズキャンセリングやBluetoothでの無線接続といった機能も、用途によっては選択の理由になり得る。
ノイズキャンセリングのような人気の機能は、多くのメーカーが採用している。ノイズキャンセリング機能付きのものに絞っても、小型で低価格なものから本格的なものまで候補が挙げられる。
だが、Skullcandyのヘッドホン「Crusher」は他社の製品にはない珍しい特徴を有している。ヘッドホンなのにサブウーファーが搭載されているのである。
そのため、低音が入力されるとヘッドホンそのものが震える。本当に音を振動として感じられるヘッドホンだ。
Skullcandy Crusherをワイヤレス化した新世代の製品がCrusher Wirelessだ。
Crusher Wirelessはワイヤレスで40時間駆動する大容量バッテリーを搭載しているだけでなく、デバイスと有線接続しての利用も可能だ。内部のパーツも一新されているため、単なる無線対応版ではなく、ワイヤレスに対応した新型と考えたほうが良いかもしれない。
バイブレータを搭載し、VRゲームに合わせて振動するハプティックフィードバックデバイスは多数開発されている。このCrusher Wirelessを使えば、専用のフィードバックデバイスや対応ゲームでなくても振動を感じながらVR体験が可能だ。
ヘッドホン内部で入力されたソースが分析され、その低音に合わせてヘッドホンが振動する。
ダンスミュージックなどに適していることはもちろん、映画やゲームの爆発シーンなどで身体に音が響く体験が可能になる。映画館にあるような大型のスピーカーを使わなくても、ヘッドホンで響きを味わえるのだ。
高い没入感を持つVRで欠かせないのが、解像度の高い映像と臨場感のある音声だ。最近では、振動や圧力、あるいは温度といった触覚フィードバックがそこに加えられようとしている。
映像に関してはVRヘッドセットに任せるしかないが、Skullcandyのヘッドホンを使えば音と振動の2つの要素を強化することが可能だ。特にスマートフォンに付属していたイヤホンを使ってVR映像を視聴しているならば、ヘッドホンを変えるだけで一気に没入感を高めることができるだろう。
国内販売価格は2万円以上と安くないが、VR映像や映画を視聴する際に音の迫力を求めるユーザにとっては一つの選択肢になりそうだ。
ワイヤレス機能が不要という場合には、既に値下がりが進んでいる旧Crusherを購入するのも手かもしれない。バッテリーが搭載されたWirelessと異なりサブウーファーを動作させるために電池が必要といった差はあるものの、こちらは1万円以下で販売されていることもある。
他のヘッドホンに存在しない機能だけに実際に体験しないとイメージが掴みにくいかもしれないが、振動機能の設定や曲の種類によっては頭を揺さぶられるほどのパワーがあるSkullcandy CrusherとCrusher Wireless。
ヘッドホンの音では物足りないと感じていたゲーマーや映画好きにとって、特におすすめのヘッドホンと言えそうだ。
振動機能を完全にオフにすることもできるので、低音を強調しない音楽を聴くときには一般的なヘッドホンとして使うこともできる便利な製品である。
その特性を体験してもらうために視聴可能にしている店舗もあるので、低音好きならば一度試してみると良いだろう。
参照元サイト名:Medium
URL:https://medium.com/@alicebonasio/skullcandy-crusher-wireless-headphones-8e39114ca691
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