株式会社モノビットは、2017年5月22日、Unity向けVRボイスチャットミドルウェア「VR Voice Chat Ver.2.0」をリリースしたことを発表した。


本製品は同社製品「Monobit Unity Networking Ver.2.0 (以下、MUN 2.0)」が適用されている。


MUN 2.0を採用(内部エンジンとして MRS を実装)することにより、βリリース時のボイスチャット機能の制約について、解消されているとのことだ。


そのため、本パッケージより、正式版の「ver.2.0.0」としてリリースされることになった。


「VR Voice Chat Ver2.0」製品概要


【MUN 2.0 および MRS 採用に伴う、機能拡張、および、機能改善】


現行の最新リリース版(MUN 2.0.3)の機能に合わせ、以下の機能拡張・機能改善が施されている。


1. 同一認証IDによる MUN テストクラウドサーバへの同時接続人数について、20 から 100 に上限が増えた。


2. TCP プロトコルの通信機能に加え、UDP/RUDP による通信機能が追加された。


3. Unity5.3 以降に同梱されている MonoDevelop 5.9.6 にて、オートコンプリート機能(Intelligence)が機能しない不具合が改善された。


4. iOS10.3, および Android + IL2CPP でのビルドに対応された。


【ボイスチャット本体の機能改善】


ボイスチャット本体について、通信の最適化、および、Unityクライアント上におけるパフォーマンス改善が実施された。


「VR Voice Chat」とは


今、VRコンテンツにおける″リアルタイム・コミュニケーション″の必要性が高まってきている。


『 VR Voice Chat』(以下、VRVC)とは、VRクラウドを手軽に実装できるUnity専用の無料アセットである。


自分の動きや声をリアルタイムにネットワークで通信し、VR空間をリアルタイムに共有することで、VRコンテンツの新たな楽しみ方や深い没入感を創り出すことができるようになっている。


さらにゲームだけではなく、様々な業種で制作されるVRコンテンツにも、VRボイスチャットを簡単に搭載することが可能になっている。


▼製品ダウンロード先

http://www.monobitengine.com/vrvc/


製品ポイント


ポイント1:VR体験に必要なコミュニケーションを提供!



「離れた人同士でも、VR空間で、すぐそばにいて語り合いたい・・・」そのニーズに応えるべく、VRボイスチャットが提供された。


VRならではの「没入感」の中、VRボイスチャットを用いれば、他のユーザーとリアルタイムで「コミュニケーション」をとれるコンテンツを作り出すことができるのだ。


ポイント2:さまざまな分野に応用可能!



VRでのインタラクティブコミュニケーションは、「建築・住宅関連」「医療関連」「教育関連」「製造関連」など、ゲームの分野以外にもさまざまな局面で応用が可能となっている。


サーバなどの専門の知識がなくとも、VRボイスチャットはVRコンテンツにおけるコミュニケーションを手軽に実現がすることができる。


ポイント3:クライアントプログラムだけでOK!



サーバーエンジニアの専門的な技術がなくても、クライアントプログラムの記述だけで簡単にVRボイスチャットを可能にする。


もちろん、リアルタイム通信環境を構築する際も、サーバ側へのロジック記述は不要となっている。

クライアントプログラマしかいない場合であっても、VRリアルタイム通信コンテンツを制作することが可能なのだ。


「Monobit Unity Networking 2.0」製品概要



MUNとは、Unity専用の無料アセットで、クライアントプログラムだけでマルチプレイゲームを簡単に実装することができる。


さらに新製品「MRS」の新コアを採用し、2.0へバージョンアップされている。


<MUNの新たな特徴>


1,クライアントプログラムだけでマルチプレイを実現


2,通信コアにMRSを採用し、大幅な高速化を実現


3,標準サーバのソースコードが公開され、カスタマイズ可能


4,C#、C++言語でサーバにコードを記述することが可能


5,TCPに加え、UDP/RDUPも正式サポート


6,Unetインターフェースにも対応予定(今夏予定)


7,自動冗長化の仕組みを提供予定(6月予定)


MUNページリンク: http://www.monobitengine.com/mun/


■「Monobit Unity Networking 2.0」基本性能


・対応プロトコル:TCP/UDP/RUDP


・対応言語:C#(クライアント)、C++,C#(サーバ)


・対応ゲームエンジン:Unity(UnityNetworking/IPv6)、UNet(順次対応予定)


・対応プラットフォーム:iOS,Android,Windows,MacOS,Linux,HTML5


PlayStation®4 (順次対応予定)


Nintendo Switch ™ (順次対応予定)


「Monobit Unity Networking 2.0」製品仕様


製品名:Monobit Unity Networking 2.0


発売・運用開始日:2017年03月30日


開発・販売:株式会社モノビット


「Monobit Revolution Server」製品内容について


「Monobit Revolution Server」 (以下、MRS)は、オンラインゲームやネットワークアプリの開発・運用に利用することができる高性能な通信エンジン&総合サーバーパッケージとなっている。


Linux/Windowsサーバで動作し、あらゆるジャンルのマルチプレイ要素をスムーズに開発することができる。


MRSは「オンラインゲームを支える技術」の著者でもある弊社CTO中島謙互設計の下、ネットワークエンジンのエキスパートが開発を手がけ、導入や開発、高スループットと高レスポンスに加えて柔軟な開発・運用が実現されている。


なお、本日からMRSはモノビットエンジン公式サイトにて、無料ダウンロードができるとのことだ。


MRSページリンク:http://www.monobitengine.com/mrs/


「VRクラウド」の開発について


株式会社モノビットのミドルウェア事業部では、『モノビットエンジン』というリアルタイム通信エンジンを開発、販売しており、ネットワークゲームの基幹技術について高いノウハウを持っている。


その最先端のネットワークテクノロジーとCTOの中嶋 謙互氏により、「VRクラウド」の開発が行われ、VR内で世界中の人々が集えるVRオンラインコンテンツ制作をスムーズに実行できる環境を提供している。


株式会社モノビットについて


株式会社モノビット(代表取締役社長:本城嘉太郎)は、ゲームとネットワークのテクノロジーをベースに、あらゆるエンターテインメントコンテンツ制作を行っている、エンターテインメントテクノロジーベンチャーだ。


自社開発のリアルタイム通信エンジンをミドルウェアとして販売している。


そして、近年、注目を浴びているVR/AR市場に本格参入も果たしており、VR/AR対応ゲーム、360°動画をはじめとしたVR/ARコンテンツの企画・制作を行うほか、VR/AR事業各社と協力し、VR/ARに関わるビジネスプラン構築までプロデュースをおこなうなど、VR/AR事業を幅広く展開している。


モノビットは「多様な企画力・開発力を推進剤として、常に最新技術を積極的に取り入れながら、『世界で一番面白いゲームをつくる』を企業理念に新しいコンテンツを提供し続けます。」とコメントしている。


本社住所:東京都新宿区新宿1-9-2 ナリコマHD新宿ビル4F


設立:2013年1月


資本金:2,000万円


従業員数:90名


企業ホームページ:http://monobit.co.jp/


モノビットエンジン公式サイト:http://www.monobitengine.com/


MONOBIT VRサイト:http://monobit.co.jp/vr


参照元:株式会社モノビットの発表


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情報提供元: VR Inside
記事名:「 モノビット、Unity向けVRボイスチャットミドルウェア「VR Voice Chat」をVer.2.0へと大幅にバージョンアップ