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Toyota City, Japan, Apr 24, 2023 - (JCN Newswire) - スーパーフォーミュラの第3戦が鈴鹿で行われ、12番手スタートから追い上げ、残り2周で首位を奪った宮田 莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)がスーパーフォーミュラで自身初優勝。2位には最後まで宮田と首位を争った坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING)、3位に平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が入り、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)勢が表彰台を独占しました。
全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦が4月22日(土)、23日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
1大会2レース制で行われた富士スピードウェイでの第1戦、第2戦を終えてわずか2週間。全チーム練習走行なく、いきなりの本番だった富士大会とは異なり、ここ鈴鹿では、シーズン前に唯一、新型車両SF23での合同テストが行われており、富士大会でのデータなども蓄積された上で、更なる激戦が予想されました。
前大会富士では、第1戦で平川が3位表彰台、第2戦で坪井が2位、山下 健太(KONDO RACING)が3位表彰台に上る活躍を見せました。しかしながら、勝利には届かなかったこともあり、各チームは今季初勝利を目指して今大会に臨みました。
今大会は「鈴鹿2&4レース」としてオートバイの全日本選手権との併催で、好天に恵まれたこともあり、多くのモータースポーツファンの皆様がサーキットを訪れ、春の一日のモータースポーツイベントを楽しみました。
イベント広場では、お客様にとってレース観戦がより楽しくなるようなコンテンツとして、JRP、HRC(Honda Racing)、TGRによる合同イベントブースや、多くのチームがブースを設置するなど様々なイベントや展示を実施。また、前大会富士でも好評を博した子供向け職業体験型アクティビティ「キッザニア」は今大会も人気を集め、子供たちがモータースポーツに関わる様々な業務を体験していました。レース後にはトップ3ドライバーによるトークショーも開催され、遅い時間にも関わらず多くのお客様が楽しんでいました。
予選
22日(土)は朝から雲一つ無い好天に恵まれました。午前11時から1時間半のフリー走行を行った後、午後2時55分より、ノックアウト方式で予選が行われました。
Q1は、前大会までのランキングを元に2グループに分けて各10分間実施。それぞれ上位6台がQ2へと進出します。
気温は19度、路面温度は34度ながら、かなり強い風で肌寒さも感じる中で開始されました。
A組では、大嶋 和也(docomo business ROOKIE)が早めに好タイムをマークするも、各車がそのタイムを塗り替えていく展開に。前大会で2番手グリッドを獲得し、予選での速さが光る宮田が1分36秒台に入れ2番手。阪口 晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が5番手、山下が6番手につけ、この3名がQ2へと進出。国本 雄資(Kids com Team KCMG)は0.043秒山下のタイムに及ばず、7番手。大嶋が9番手、関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はセッティングに苦しみ10番手に終わりました。
B組では、最初に好タイムをマークしたのはジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)。1分36秒台に入れ、この時点でのトップに。しかし、各セクターでのベストタイムを塗り替えながらの好走を見せた坪井がアレジを抑えてトップに立ちました。
昨年のスーパーフォーミュラ・ライツでチャンピオンを獲得したTGR-DC(TGRドライバー・チャレンジ・プログラム)支援ドライバーとして今季よりフル参戦する小高 一斗(KONDO RACING)は、前大会では厳しい戦いを強いられたものの、今大会は見違える速さを見せ、やはり1分36秒台に入れて4番手。コースイン直前でエンジンストールを喫し、ぎりぎりのアタックとなった小林 可夢偉(Kids com Team KCMG)は、5番手につけたかと思われましたが、シケインでコースアウトが有り、走路外走行違反をとられてタイム抹消。平川が5番手となり、坪井、アレジ、小高、平川の4名がQ2進出を決めました。
Q2(7分間)は、Q1での裁定に時間がかかったため予定よりも5分遅れの午後4時35分から開始。日がかなり傾いてきている中、各車出走タイミングを計り、チェッカーラップでタイムが更新されていきました。
TGR勢では、坪井がここでも気を吐き、1分35秒台に入れましたが、僅か0.043秒及ばず惜しくも2番手。それでも最前列グリッドを確保しました。
シーズン前のテストに負傷のため参加できず、今大会が鈴鹿でのSF23初走行となった山下でしたが、前戦3位表彰台の勢いは衰えず、2列目4番手タイム。小高も最終シケインのブレーキングでミスがあったにもかかわらず6番手と好走を見せました。
平川が9番手。阪口もシケイン進入でタイムをロスし、10番手。アレジが11番手。宮田は惜しくも走路外走行違反でタイム抹消となり、12番手に終わりました。
決勝
23日(日)は午前中に30分間のフリー走行を経て、いつもより遅めの午後3時45分から31周で争われる決勝レースが始まりました。
天候は晴れ、気温21度、路面温度36度のコンディションで、フォーメーションラップを終えて一旦全車がグリッドに着きましたが、1台がエンジンストールし、フォーメーションラップはやり直し。決勝レースは1周減算の30周で行われることとなりました。
この再フォーメーションラップ中に、もう1台が車両不調によりピットへ向かい、5番手、7番手のグリッドが空いた状況でスタートしました。
スタートでは、最前列2番手の坪井、4番手の山下を含む上位4台の順位変動はありませんでしたが、6番手スタートの小高がひとつ順位を落とし、10番手の阪口が8位へとポジションアップ、平川が9位で続く形となりました。
阪口はさらに小高をパスすると、序盤ペースが上がらず5位へとポジションを落としていた山下と激しい5位争いを展開。その後には高速コーナーの130Rで小高を豪快にかわした平川も加わりました。そして、12番手スタートの宮田が4周目には、平川、小高に続く9位へと浮上。
5周目にはペースを取り戻した山下が、1コーナーで野尻智紀(ホンダ)をパスし、4位へと復帰しました。7周目には宮田が小高をパスするなど、序盤から順位を入れ替えながらの激しいバトルが各所で繰り広げられました。
義務づけられているタイヤ交換が可能となる10周を終えると、3位のリアム・ローソン(ホンダ)、4位の山下、6位の阪口らがピットイン。翌周には2位を走行していた坪井もピットへ向かい、ローソンの前でピットアウト。坪井は一周早く入ってタイヤが温まっていたローソンからの猛追を凌ぎ切り、ピットを終えた組での首位を堅守しました。
この時点でピットに入っていない宮田、平川は2位、3位となり、共に自己ベストタイムを更新しながら見えないライバルとの争いとなりました。
19周を終えたところで、首位を走行していた大湯都史樹(ホンダ)がピットイン。これでまだピットに入っていない宮田と平川が1-2に。
そして20周目、ピットアウトした大湯と、タイヤが暖まる前にこれをかわそうとした野尻がS字コーナーで接触。レースは車両排除のためにセーフティカーが導入されましたが、この絶好のタイミングで、宮田、平川がピットイン。
首位は坪井、2位にローソン、そしてピットアウトした宮田と平川は3,4位でコースへ復帰。5位山下、6位阪口、7位小高、8位アレジという順位でセーフティカーランを進め、残り7周で再スタートとなりました。
首位の坪井、2位のローソンに対し、交換したばかりのフレッシュタイヤで宮田、平川が挑むという終盤戦に。坪井は再スタートを見事に決め、この時点でのファステストタイムをマークしながら首位をキープ。その後方で2位のローソンを宮田と平川が猛追。宮田は25周目の後半からオーバーテイクシステムを上手く使い、26周目のストレートでローソンをパス。2位へとポジションを上げました。
この26周目にファステストラップを更新した宮田は、さらに坪井へと迫り、首位争いを展開。その後方では、平川がローソンと表彰台を賭けたバトルを繰り広げました。
残り2周となった29周目の1コーナーで、勢いの勝る宮田が坪井をパスし、ついに首位を奪取。その後では、S字コーナーで平川がローソンをパスし、3位へとポジションを上げました。
ファイナルラップも、トップの4台はオーバーテイクシステムを使い合いながらぎりぎりのバトルを繰り広げましたが、順位は変わらず、宮田が悲願のスーパーフォーミュラ初優勝。坪井が第2戦に続き2戦連続の2位、平川も開幕戦に続く今季2度目の3位でフィニッシュし、TGR勢が表彰台を独占しました。
レースを通して安定した速さを見せた山下が5位、阪口が6位、小高も健闘の7位。アレジが8位でポイント獲得を果たしました。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/superformula/release/2023/rd03-race/
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。
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