「難に遭った時に真の情を見る」、昔中国と日本が助け合って災害を乗り越えたことは少なくない。2008年の中国汶川地震と2011年の日本311大地震の時に、最初の段階で両国がお互いに応援していた。中日関係は困難や曲折を幾度も経ながら前進してきた。お互いに助け合って困難を乗り越えることは両国だけではなく、世界にも幸福をもたらすとDouble Starsは思っている。
目下のところ、中国では感染の勢いが収まり、社会・経済活動も回復し始めたが、他国ではまだ感染が拡大している。中国は感染拡大が続いている日本に援助物資を送った。物資の箱に中国語と日本語で詩句が記され、中国式な思いやりが伝えられた。
2月中旬に日本が中国の武漢に寄付した援物資の箱には、「山川異域、風月同天」の8文字が記されていた。これは中国・唐代の高僧「鑑真」が日本に行った時に、日本の長屋王が中国の高僧たちに送った袈裟に刺繍されていた故事に由来している。「別の場所に暮らしていても、自然の風物はつながっているので、災害に遭った時に愛の限界はない」という意が表された。
3月2日に中国の民間から日本に寄付した100万枚のマスクの箱に「青山一道、同担風雨」が記された。これは中国・唐代の詩人王昌齢の『送柴侍御』という詩の一部「青山一道同雲雨、明月何曾是両郷」を引用し、「両国は力を合わせて難関を切り抜けましょう」という気持ちが表された。
3月16日から17日まで、日本和歌山県湯浅町の町役所に合計3万枚のマスクが届いた。そこは最初に新型肺炎に感染された地区の一つである。そのマスクは中日専門家連盟が中国から購入し送ったものであり、箱には「一衣帯水、風雨同舟」と記された。
「桃をいただいたので、恩返しをするため美しい玉を返す」という中国の古語がある。新型肺炎を経験した中国は、感染が拡大している他国の苦しみが分かっているため、全力を尽くして援助を提供したい。中国外務省の趙立堅により、4月10日まで中国政府は127ヶ国及び4つの国際組織に物資援助を提供した。そして、中国の地方政府や企業、民間団体などから100以上の国、地域と国際組織に医療物資を寄付したことが発表された。
「愛は言葉で表現しなくも良い」、中日両国の友情は宣伝しなくても、今回お互いの物資援助や箱に書かれた詩句などのことから、「一衣帯水、風雨同舟」の中日関係が分かる。中日お互いの援助によって、友情が深められ、信頼関係もさらに固められる。世界では「国境」があるが、ウイルスの場合には「国境」がない。その素朴で美しい詩句は新型肺炎を乗り越えることに助力し、世界の公共衛生安全にも貢献でき、中日の友情を深めるこの3つの役割が期待されている。
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3月31日、中国の日本支援物資が日本の成田空港に到着した
日本が中国に寄付した物資の一部
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