TOKYO, Jan 31, 2018 - (JCN Newswire) - ファナック株式会社(代表取締役会長兼CEO:稲葉 善治/以下、ファナック)、株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)および株式会社Preferred Networks(代表取締役社長 最高経営責任者:西川 徹/以下、PFN)は、このたび、産業・社会インフラ分野のエッジデバイスにAI技術を活用したインテリジェント・エッジ・システム*1の開発をめざし、2018年4月2日付で合弁会社(以下、新会社)を設立することを合意しました。なお、現在日立の執行役副社長を務め、4月1日付でファナックの副社長執行役員に就任する齊藤裕が、新会社の社長を兼任します*2。

近年、さまざまな分野においてAI技術を活用したイノベーションが急速に進展しています。特に、産業・社会インフラ分野では、車やロボットなどのエッジデバイスに近い領域でのAI技術の活用が期待されています。

こうした中、ファナックと日立、PFNの3社は、世界に先駆けた産業・社会インフラ分野におけるインテリジェント・エッジ・システムの共同開発とそれに向けた合弁会社の設立に合意しました。新会社は、ファナックの工作機械・ロボットに関する技術・ノウハウ、日立の製造現場における制御技術をはじめとしたOTおよびITの知見、そしてPFNのディープラーニング技術や分散コンピューティング技術を融合させ、インテリジェント・エッジ・システムの開発をめざします。合弁会社設立後、事業性検証および事業計画の策定を行い、その後、実際のシステム開発や適用分野の拡大を図る計画です。

ファナックと日立、PFNの3社は、新会社での取り組みを通じ、インテリジェント・エッジ・システムなどの次世代制御システムの開発を進めることで、Society5.0の実現に向けた協創を進めていきます。

ファナック株式会社 代表取締役会長 兼 CEO 稲葉 善治のコメント
「ファナックがIoTへの取り組みとしてFIELD systemの開発に今後とも力を入れていく上で、より高速で定時性をもったリアルタイム制御の実現をめざす合弁会社の活動は、プラスの効果をもたらすものと考えます。工場自動化の分野に特化してきた当社としましては、急速に進もうとしている製造業のIoT化に柔軟かつ迅速に対応し、今後とも製造業の発展に貢献してゆきたいと考えます。そのための取り組みの一つとして、今回の合弁会社に大いに期待しています。」

株式会社日立製作所 執行役社長兼CEO 東原 敏昭のコメント
「このたび、ファナック、PFNとの合弁会社を設立することとなり、大変光栄です。日立は、100年を超えるOT、50年を超えるITの知見・ノウハウを融合した社会イノベーション事業により、社会課題の解決や人々の安全・安心・快適な生活の実現をめざしています。今回、3社がそれぞれの強みを持ち寄り、世界に先駆けたインテリジェント・エッジ・システムを開発・提供していくことで、産業・社会インフラ分野の高度化に貢献していきたいと考えています。」

株式会社Preferred Networks 代表取締役社長 最高経営責任者 西川 徹のコメント
「昨年12月に日立製作所との資本業務提携を発表してから、早くもこのような新しい取り組みができることをうれしく思います。PFNは2015年にファナックと資本業務提携し、機械学習・深層学習技術を用いて、工作機械やロボットが賢くつながる革新的な製造現場の実現を共にめざしてまいりました。今回、この3社が合弁会社を設立することで、各社の得意分野をいかした革新的技術の開発・提供を加速させ、世界に向けて、より大きな流れをつくっていきたいと思います。」

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概要:日立製作所

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記事名:「 ファナックと日立、インテリジェント・エッジ・システムの開発に向けた合弁会社の設立に合意