TOKYO, Nov 8, 2017 - (JCN Newswire) - 富士通は、Siemens Gamesa Renewable Energy, S.A. (本社:スペイン ビスカヤ、CEO:Markus Tacke、以下、シーメンス・ガメサ)様にディープラーニングを活用したAI(人工知能)ソリューションを導入し、シーメンス・ガメサ様が製造する風力タービンの羽根の品質検査時間の大幅な短縮を実現しました。

シーメンス・ガメサ様は、最長75メートルに及ぶ風力タービンの羽根における品質検査時間を短縮するため、富士通の新たなAIソリューションを使用しています。本ソリューションは、超音波による非破壊試験で収集した画像をAIに学習させてモデル化することで、稼働中に羽根に不具合を来たす可能性がある製造上の欠陥を自動で識別可能にしました。これにより、従来、熟練技術者が6時間を要していた1枚の羽根の品質検査における超音波画像の確認時間を1.5時間に短縮できました。

シーメンス・ガメサのオフショアの責任者であるKen Kaser氏は、次のように述べています。「我々の持つ超音波画像の効果的かつ効率的な活用方法を見出してくれた富士通は、素晴らしいパートナーです。」

シーメンス・ガメサの品質保証検査の責任者であるHeine Bach氏は、次のように述べています。「故障があってはならない風力タービンの羽根の品質検査時間を短縮するためには、検査の精度や製品の安全性を損なうことなく画像の確認を迅速化できるソリューションが必要でした。このたび、富士通の画期的なAIソリューションを導入することで、風力タービンの羽根の品質検査を従来の4分の1で行うことが可能になるなど、品質検査に必要な時間を大幅に短縮するだけでなく、目視では確認が困難である微細な欠陥も検知することが可能になりました。これにより、技術者は本ソリューションで検知した箇所の目視検査に集中することができます。」

富士通の取締役執行役員専務、EMEIAリージョン長兼Americasリージョン長であるDuncan Taitは、次のように述べています。「AIは、これまで時間と労力がかかっていたシーメンス・ガメサ様の品質検査プロセスを、劇的に進化させました。本事例は、既存のソリューションを進化させるため、富士通がお客様と進めている共創の一例です。私たちは、まずシーメンス・ガメサ様の抱える課題に耳を傾け、品質検査プロセスでのディープラーニングによる画像識別、および欠陥の可能性がある際に警告を発するソリューションの開発に取り組みました。本ソリューションによって、最長75メートルの風力タービンの羽根を隅々まで検査するという、多大な集中力を要する1日がかりの検査プロセスを短縮しつつ、可能な限り最高の品質を保証します。」

本AIソリューションの特長

初期投資を最小限にするライセンスモデル
富士通は、お客様の要求に合わせて作りこまれた複雑なAIソフトウェアを、柔軟性のあるライセンスモデルで提供するため、シーメンス・ガメサ様は初期投資を最小限に抑えることができます。本AIソリューションは、富士通のPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY」で構築されたオンプレミスのシステム上で作動し、風力タービンの羽根のモデル変更に対しても容易に対応できるよう設計されています。今後、本AIソリューションをクラウドサービスとして2018年に提供する予定です。

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概要:富士通株式会社

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記事名:「 Siemens Gamesa Renewable Energy様、富士通のAIソリューションを活用し、風力タービンの羽根の品質検査時間を大幅に短縮