ランドセルがスツールへ!池田屋がワークショップで6年間の思い出が詰まったランドセルをリメイク
小学校の6年間を共に過ごすことになるランドセル。卒業後、あなたはランドセルをどうしただろうか?
1950年に創業し、鞄・皮革製品の製造・販売を行っている池田屋は、小学校を卒業した子どものランドセルをスツールへリメイクするワークショップを、みなとみらい駅直結の大型複合施設「クイーンズスクエア横浜」にて開催した。
池田屋がランドセルリメイクのワークショップを開催
かけがえのない小学校に通った6年間の思い出が刻まれたランドセル。
最も成長を感じる小学生時代を共に過ごしたランドセルを「何かにリメイクしたい」という声も年々増えており、池田屋は「また愛着を持って使える道具にしたい」という想いから「ランドセルスツール(リメイク)」サービスをスタート。
そして今回「池田屋 横浜みなとみらい店」があるクイーンズスクエア横浜にて、親子で参加する「ランドセルスツール(リメイク)ワークショップ」を初めて開催した。
ワークショップ当日は、静岡の家具メーカー有限会社ヒノキクラフトの家具職人と、池田屋の代表取締役専務 販売企画部 部長の池田篤紀さんが登壇。
参加する親子たちは、思い出がたくさん詰まったランドセルを持ち寄っていた。ちなみに、本ワークショップへ参加するのには、池田屋のランドセルである必要はないそうだ。
ランドセルがスツールに!ワークショップで子どもたちが自分の手でランドセルをリメイク
いよいよはじまったランドセルリメイクワークショップ。
当然初めての経験ということもあり、子どもたちは若干緊張しているようだった。
まずはランドセルを背負った時に見えるカブセ(長い蓋のことで、ランドセルの顔とも呼べる部分)を切り離す作業からはじめていく。
カブセ部分を縫っている糸を切り、きれいに剥がす。そしてカブセ裏もきれいに切り取っていき、元々ついている金具「カシメ」を取り除いたら、新しいカシメを取り付けていく。
これだけでも非常に大変な作業だが、親御さんや家具職人たちの手伝いもありつつ、子どもたち自らの手で作業を進めていた。
緊張がほぐれたのか次第に笑顔を見せていた子どもたちは、リメイク作業をみな楽しんでいる様子。
「このハサミはとっても切れるから、裏に手があると間違って一緒に切っちゃうかもしれないから、絶対に指を切らないよう離してカブセを持ってね!」
「カシメを取り付ける時は、“トントントン”って叩くんじゃなくて、一回一回止めるように打ちこんでいくといいよ!」
といったアドバイスを受け、どんどんと上達していく子どもたちの姿は圧巻だった。
そしていよいよ、スツールの脚部分にカブセを取り付けていく。
ここまでくればあと一息と思いきや、実はこの脚への取り付け部分が一番大変な作業とのこと。
脚に取り付ける際に、ビスを締めていくこの作業。
「1つだけ強く締めていくと、カブセ側のパーツが斜めになっていってしまうので、全てのビスを均等に締めていってくださいね!」
とアドバイスをもらい、慣れない工具を使って全員が真剣にビス締めに奮闘。
そして見事、ランドセルがスツールに生まれ変わった。
全員が自分が作ったスツールの座り心地を確かめており、誰もが「良い感じ!」「ばっちりです!」と笑顔を見せながら話してくれた。どうやら納得の出来栄えだったようだ。
「物作りに対する想いなども子供たちに伝わってくれたら嬉しい」
池田篤紀さんは今回のワークショップについて、
「“カブセ”ってランドセルの顔とも言える存在なんです。しかし、ランドセルのリメイクをしようと思った時に、今まであったリメイクでは、カブセを財布などに小さく切ってリメイクして残すことが多かったんです。ただ、やはり“思い出の顔(カブセ)”っていうのをそのまま残したいという想いで、ヒノキクラフトさんと共同で開発したのがこのスツールなんです。」
とコメント。
「ランドセルって、6年使った相棒のようなものじゃないですか。そこで捨ててしまうんではなく、自分の手で作り変えて新しいものにし、今後も一緒に使っていってもらうっていうのが、やっぱり思い出にとっても子どもたちにとっても良いのではないかなと思ったんです。そこで今回ワークショップを企画したんですよ。」
と、ワークショップを開催した経緯についても話してくれた。
開催を告知したところ、すぐに枠が埋まってしまった程の人気ぶりだった今回のワークショップ。参加した方々からも非常に好評だったことから、今後もワークショップの開催を行いたいと池田さんは話していた。
自身がこれまで使ったランドセルを別のものにリメイクして使い続けたい方は、池田屋のランドセルリメイクサービスを利用してみてはいかがだろうか。
「子ども思い」を体現する池田屋のリメイクサービスやワークショップ、今後の取り組みについてはHPなどを参照して欲しい。
池田屋:https://www.pikachan.com/