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伊藤忠グループのBelongは、2023年度のCtoC市場における中古iPhone取引に関する調査を実施しました。この調査は、新型iPhoneの発売に伴い、中古iPhoneの取引動向を分析したもので、特に9月の新型iPhone発売後に取引が活況となり、10月に取引件数がピークに達する傾向が確認されました。具体的には、9月の取引件数は前月比で約1.3倍に増加しました。
中古スマホ市場でのiPhone人気 2023年度のCtoC市場における中古スマートフォン取引では、58.4%がiPhoneで、残りの41.6%がAndroidでした(図1)。この結果から、日本市場においては新品だけでなく、中古市場でもiPhoneが非常に高い人気を維持していることが分かります。
ホームボタン付きiPhoneの取引が多い 2023年度に取引されたiPhoneのうち、約2台に1台がホームボタン付きの機種で、特に「iPhone 8」「iPhone SE(第2世代)」「iPhone 7」が取引件数のトップ3を占めました(図2)。これらの機種は、指紋認証機能を搭載しており、特に小型・軽量のため、今も多くのユーザーに支持されています。
価格下落率が低い機種の傾向 平均取引価格の下落率では、「iPhone 13 Pro」が最も大きな下落を見せた一方で、iPhone 13シリーズの中では「iPhone 13 mini」が価格下落率9.3%と最も低く、人気を維持しています(図3)(図4)。この結果から、小型モデルの需要が根強いことが示されています。また、「デュアルSIM」対応の機種も取引ランキングで上位に入っており、その利便性が評価されていると考えられます。
新型iPhone発売後の中古市場の動き 毎年9月に新型iPhoneが発売されると、中古iPhoneの取引件数も増加する傾向があります。2023年度は特に10月が取引のピークとなり、新型iPhoneの登場が中古市場にも影響を与えることが確認されました(図4)。発売月の9月の取引件数は、前月の8月と比較して約1.3倍の増加を見せました。
なお、この調査は、主要フリマサービスで取引された中古iPhoneを対象とし、IMEIが記載されたデータをもとに実施されました。調査結果は、CtoC市場全体の取引を完全に網羅したものではないものの、一定の傾向を示す有益なデータとして利用されています。
今回の調査から、iPhoneは中古市場でも引き続き高い人気を誇り、小型・指紋認証対応の機種が特に重宝されていることがわかります。また、新型iPhoneの発売時期は中古市場にも大きな影響を与えており、消費者にとっても重要なポイントとなっています。
執筆:DXマガジン編集部