AI監視と清掃ロボットで警備DX、人手不足とサービス均一化に挑む
ソフトバンクロボティクスとアール・エス・シー(RSC)が資本業務提携を締結。ソフトバンクロボティクスがRSCの普通株式180,000株を引き受け第三位株主入りし、AIとロボットを軸に遠隔監視や清掃ロボットを組み合わせた次世代警備を本格展開します。人手不足とサービス均一化の同時解決を狙う取り組みです。
提携の中身と今後の事業スキーム
ソフトバンクロボティクスはRSCの普通株式180,000株を取得し、第三位株主として出資比率約5.8%を保有する形で資本提携を結びました。出資は単なる資本参加にとどまらず、業務提携を伴い、両社はAI・ロボット技術とRSCの現場運用力を組み合わせて次世代警備ソリューションを共同展開します。RSCは警備・清掃・設備管理などを手掛ける老舗で、蓄積した現場ノウハウを技術と掛け合わせることで実運用を重視したDXを進めます。
今回の中核となるのは「SBX AI 警備」と清掃ロボットの導入です。SBX AIは監視カメラ映像を自己学習型AIで解析し、異常行動や不審者の兆候をリアルタイムで検知する機能を備えます。これにより日常の監視や巡回の自動化が進み、貴重な警備員リソースをインシデント対応や付加価値業務に集中させられます。清掃ロボットは定型業務を自律的に遂行し、サービスの均一化と効率化に寄与します。
両社はさらにAI遠隔警備サービスの提供に向けて共同出資会社の設立を予定しています。施設の監視カメラを遠隔で一元監視し、SBX警備AIで予兆検知を行うことで、少人数での監視運用を実現する狙いです。RSCは専任部署を新設してソフトバンクロボティクスと実証実験を重ね、新たなビジネスモデルの共創と業界のデファクト化を目指します。これにより既存顧客への付加価値提案や大型案件参入の機会拡大が期待されます。
詳しくは「ソフトバンクロボティクス」の公式ページまで。
レポ/DXマガジン編集部