東京大学発スタートアップ「Lightblue」の生成AIアシスタントを川田グループが2025年6月から1100IDで導入しました。挙手制+研修で既に800名超が利用を開始。Box連携で技術ナレッジ活用も視野に、業務効率化とナレッジ継承を狙います。 

導入の狙いと運用方針 

川田グループは持続的成長と現場の生産性向上を目的に、2025年6月からLightblueを全社の生成AIアシスタとして1100IDで運用開始しました。橋梁や建築鉄骨、ロボティクスなど多様な事業を抱える同グループでは、部門をまたぐ情報共有と迅速な意思決定が課題であり、セキュアかつ拡張性のあるプラットフォーム選定が導入の背景となっています。Lightblueは検索・要約・文字起こし・画像生成をワンストップで提供し、ノーコードで業務特化型チャットボットも構築できる点が評価されました。これにより、定型事務の工数削減や資料作成の効率化、専門技術の継承支援が期待されています。 

運用面では挙手制と教育重視の方針を採用しています。トップダウンで一斉配布するのではなく、利用希望者が情報システム部門やDX推進部門・広報部門による研修を受けて活用を開始する形で、開始から約3か月で利用者は800名を超えました。手制によりITリテラシー向上を図りつつ、誤用リスクを抑えて段階的に浸透させる狙いです。好事例の共有や勉強会による横展開も計画されており、現場主導での活用拡大を目指します。 

将来的な拡張として、グループ内で利用するクラウドストレージ「Box」との連携を検討しています。技術資料や業務マニュアル、各種規程といった蓄積情報を横断的に検索・要約・活用できるようにすることで、ナレッジの「見える化」と継承が進むと期待されています。Lightblue側は法人向けの厳格なセキュリティに対応しており、段階的な機能追加や運用支援を通じて川田グループのDXパートナーとして伴走する方針です。 

規模(1100ID)と教育方針(挙手制+研修)を両輪に据えた現実的な着手であり、Box連携が実現すればナレッジ利活用は大幅に向上するでしょう。 

詳しくは「株式会社Lightblue」の公式ページまで。 
レポート/DXマガジン編集部 

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 現場主導で浸透も、使えなければナレッジも効率も消える生成AIの現実