【10月開始】配車から“完全無人”へ、三菱電機の自動運転「xAUTO」が示す解決策
三菱電機がリゾート施設向けに自動運転レベル4対応の「xAUTO」を10月に提供開始します。配車から車両運行までを無人化し、LiDARの霧対策や鉄道・航空で培った運行管制技術で、増加する観光需要と深刻なドライバー不足に挑みます。
xAUTOの中身と提供時期
三菱電機のxAUTOは、利用者の予約に基づき配車から運行まで全て自動で行うサービスです。複数台の同時運行を円滑に管理する高度な配車アルゴリズムを備え、運行管制システムが全体を統括します。運行管制や遠隔監視の技術は、同社が鉄道や航空管制分野で培ってきたノウハウを応用したものです。提供は10月からで、CEATEC2025(10月14日〜17日、幕張)への出展も予定されています。
xAUTOはLiDARによる物体認識で障害物検知を行い、安全性を確保します。LiDARは霧天候で誤検知しやすい点が課題ですが、三菱電機は独自の霧対策機能を搭載し霧下での走行安全を高めるとしています。背景には少子高齢化や訪日客増加で深刻化するリゾートのドライバー不足があり、施設側はカート手配や運転の負担を軽減して接客本来の業務に注力できる点が導入の狙いです。
詳しくは「三菱電機株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權