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近年、40代社員の職場における不満が深刻化しています。調査によれば、「今のチームのメンバーでいること」「現在の職場」「直属の上司」「現在の仕事」に対して不満を持っているのが最も多いのは40代であることが判明しました。
調査結果によると、40代社員が「今のチームのメンバーでいることに満足している」という回答は42.4%にとどまり、最も低い割合となりました。これは、40代が上の世代と下の世代の“中間”に位置することからくる板挟みの状況が影響していると考えられます。彼らは、同時に2つの異なる価値観に直面し、ストレスを受ける立場にいます。具体的には、20代と比べて11.6%も低い満足度は、業務に対する期待やプレッシャーに起因するのかもしれません。彼らが取り組むプロジェクトや業務の責任が増え、コミュニケーションや連携が不足しがちな職場環境において、結束感の欠如が不満を増大させている状況が見えます。
40代の社員が職場に対して感じる不満のトップには「一部の人に業務が集中している」という指摘がありました。この結果から、適切な業務分配がなされていないことが浮かび上がります。また、業務が手一杯で余裕が無くなっているという声も多く、長時間労働が問題視される現代において、特に40代がその影響を強く受けていることが示されています。長期的に見れば、業務の集中や過重な業務負担は、離職率の増加や組織内コミュニケーションの不足を引き起こし、企業全体の生産性低下につながりかねません。従って、40代の社員が抱える不満を軽減させるためには、業務分配の見直しが急務であると言えます。
続いて、直属の上司に対する不満も高く、特に「部下への仕事の配分が適切でない」という意見が目立ちました。ここでも、上司と部下の関係性が鍵となります。40代は部下を指導する立場でありながら、上層部の顔色を伺う必要があるというジレンマがあります。この状況が業務の円滑な進行を妨げ、不満の原因となっているのです。「上の役職者の顔色ばかりを気にしている」との意見も見られ、上司自身が持たねばならないリーダーシップや教育・助言の機能が十分に発揮できていないことが浮き彫りになります。これは部下の育成や方向性を見失わせる要因ともなり、ミスや業務効率の低下を招くかもしれません。詳しくは「株式会社スコラ・コンサルト」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松