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何かに一生懸命頑張っている人にはきっと響くものがあるはず。今週1本目に紹介するのは、少年ジャンプ+で連載中の『左ききのエレン』です。
元は電子書籍サービス「cakes」で連載されていたWebマンガで、本作はそのリメイク。原作は絵こそ粗削りながら、痛いほどに生々しいストーリーが読者の心を奪い、SNSを中心に話題を集めました。
広告代理店に勤めるかけだしのデザイナー・朝倉光一、26歳。
憧れの業界に入れたはいいものの、激務に追われる毎日。キラキラと輝く人気デザイナーへの道のりはまだまだ果てしなかった。
光一の胸の中にはいつもひとりの少女がいた。天才的な絵の才能を持ったエレンが……。
”何か”になりたいとあがく凡人の光一。天才的なセンスを持ちながら普通に憧れるエレン。2人を主軸に描かれるクリエイター群像劇です。
甘い夢物語はここにはありません。凡人はどれだけ頑張っても天才には勝てない現実。クリエイターの理想だけ並べていても仕事していけない広告業界。リアルが目の前に突き付けられます。
それでも「何かになりたい」と願う光一の姿には、多くの人がシンパシーを感じるのではないでしょうか。作中に「私たちは主人公じゃない」という言葉がありますが、若いうちはなかなかそれを受けられないものです……。
ですが、この作品は夢を諦めろと言っているわけではありません。それぞれが自分の立場で、もがいて、あがいて、全力を出し切って頑張れとエールを送ってくれているように感じます。
本作のキャッチコピーは「天才になれなかったすべての人へ」。クリエイターに限らず、夢をもって邁進している人たちはぜひ読んでみてください。
掲載アプリ:少年ジャンプ+(毎週土曜更新)
ジャンル:ドラマ
作者:かっぴー/nifuni
ヘビーな作品を取り上げたあとは、10秒でふわっと心を温かくしてくれるライトなものを。2本目に紹介するのは、XOYで連載中の『199cmのカレ』。40cmも身長差のあるカップルの日常をゆる~く描いた作品です。
コマ割りがなく、余白にさらさらっと描かれたかのような構成が特徴。(実際はしっかり練られた上で描かれていると思いますが)
長さも縦スクロール2回分くらいで、10秒ほどで読み終わります。だけどそのラフさが心地よく、ほっこりとさせられるんです。
大きなオチがあるわけでもないけど、クスッと笑えてなんか幸せそう。なんかいいよね、こういうの。
最近はだんだんと身長差の話題から離れていっている気もしますが、和んじゃうのでオールオッケー。心がくさくさしてきたら、サクッと10秒読んで浄化されましょう。
掲載アプリ:XOY(毎週水、金更新)
ジャンル:コメディ
作者:fishball
ユーザーの投票によって決められるマンガ大賞『100万人が選ぶ 本当に面白いWEBコミックはこれだ!』の結果が、11月24日に発表されました。
『100万人が選ぶ 本当に面白いWEBコミックはこれだ!』結果発表特設サイト
1位:ケンガンアシュラ(マンガワン)
2位:ReLIFE (comico)
3位:多数欠 (GANMA!)
4位:でびるち (GANMA!)
5位:Helck(ヘルク) (マンガワン)
1位に輝いた『ケンガンアシュラ』はマンガワンの格闘マンガ。2012年から連載しており、Webマンガにおいてはかなりの長期作品です。
そこにアニメ化・映画化もされた『ReLIFE』、デスゲームものの『多数欠』、ラブコメの『でびるち』、冒険ファンタジーの『Helck』と続きます。特定ジャンルに偏ることなく、作風の異なるマンガが並びました。
『でびるち』の作者・むすあき先生には、以前インタビューをさせていただきました。
GANMA!『でびるち』むすあき先生インタビュー。ラブコメ作家はラブコメが苦手!?
1:マリーミー! (LINEマンガ)
2:ReLIFE (comico)
3:文学処女 (LINEマンガ)
4:柴犬どんぐり コロコロまんが日記 (ライブドアブログ)
5:殺さない彼と死なない彼女 (キトラ)
1位はLINEマンガの『マリーミー!』。国の政策によって結婚させられることになった男女を描くラブストーリーです。
2位は男性ランキングと同じく『ReLIFE』。支持層の広さがうかがえます。
そしてLINEマンガの『文学処女』、ブログで公開している『柴犬どんぐり コロコロまんが日記』、キトラの『殺さない彼と死なない彼女』という結果に。やはり恋愛系が強いですね。
ランキングを見るに、男性にはマンガワン、GANMA!、女性にはLINEマンガが人気なのでしょうか。
今週はここまで! みなさんのマンガライフが充実しますように。また次回~!