犬の『早食い』NG理由5選 ガツガツ食べてしまうと起こる危険な症状とは?
犬の早食いがNGな理由
窒息してしまう
早食いできるということは「よく噛んでいない」ということです。
よく噛んでいないということは食べものを丸呑みしているに近い状態であり、すなわち喉にものを詰まらせるリスクが上がります。
誤嚥してむせてしまったり、最悪は喉に詰まったものが取り除けずに窒息してしまう危険性もあるでしょう。
口腔トラブルのリスクが上がる
食べものをよく噛まないと唾液の分泌量も減ります。
唾液は食べものを消化する役目があるというイメージが強いですが、実はその他にも口腔内の細菌の繁殖を抑える役割を果たしています。
早食いで唾液の分泌量が少ないと細菌が繁殖し、歯垢・歯石が溜まったり歯周病を起こすリスクが高まります。
食べたまま吐いてしまう
「消化されていないフードをそのまま吐いてしまった!」という経験はありませんか?
吐いたものをもう一度モリモリ食べていたり、元気で食欲がある状態であれば大きな心配はいりません。
とはいえ吐くのは苦しいものですし、胃腸にも少なからず負担がかかります。また吐いたものをまた食べている姿を見るのも気持ちのいいものではありませんよね。
胃拡張が起きる
早食いをすると食べものと一緒に大量の空気を飲み込むことになります。胃に大量の空気が送り込まれたことで起きるのが「胃拡張」です。
その名前の通り、空気によって胃が正常よりも大きく膨らんでしまうのですが、これが進行すると胃がぐるっと捩れてしまう「胃捻転」に発展し、最悪は命に関わる場合もあります。
肥満になる
早食いをすると満腹感が得られにくいため大食いになり、肥満になりやすくなるのは人間も犬も同じです。
犬はただでさえ満腹中枢の働きが著しく低い動物のため、本能的にあればあるだけ食べてしまいます。肥満が万病の元となり、ひいては健康寿命を短くすることにつながるのも人間と全く同じですよ。
犬の早食いを防ぐために
「よく噛んでゆっくり食べなさい!」と言いたいのはやまやまですが、残念ながら人間の言葉は犬には通じません。
また食べものを前にすると本能に逆らうのは難しいです。私たちができる早食い対策は、早食いを根本的にできなくすることに尽きます。
早食い防止皿を使う
最近では犬の早食いを物理的に防ぐために、お皿の底面にわざとデコボコを付けて食べにくくした早食い防止皿が市販されています。
食べている犬としてはイライラしてしまうのかもしれませんが、早食いを防ぐにはかなり有効です。
ゆっくり食べられる環境づくり
多頭飼いで他の犬と一緒にごはんを食べていると、「早く食べないと横取りされてしまう」という切迫感から早食いをしてしまうことがあります。
このような場合にはごはんを与える部屋を分けたり、仕切りを設けるなどして、ゆっくり安心して食べられる環境を設けてあげることが必要でしょう。
まとめ
愛犬が一心不乱にごはんをがっついている姿は愛らしく微笑ましくもありますが、リスクを見過ごすことはできません。
早食いしてしまう原因を見極めて対策を取り、穏やかな食事時間を確保しましょう。
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