ミス① 事前準備が不十分

犬を迎える際に最初にやりがちなミスのひとつが、事前準備の不足です。

「家に犬が来てから必要なものを揃えればいい」と思っていると、慌ててしまったり、犬にストレスを与えてしまったりすることがあります。

必要なグッズを揃えていますか?

まず、犬を迎える前に基本的なグッズを揃えておくことが大切です。具体的には、以下のようなものが必要です。

  • ケージやサークル:犬が安心して過ごせる居場所を作るため
  • ベッドやブランケット:快適な寝床の確保
  • 食器(フードボウル水飲み用):専用のものを使うことで清潔を保つ
  • トイレ関連用品:トイレシートやトレイなど
  • リードと首輪:散歩の際に必要なアイテム
  • おもちゃ:噛む欲求を満たし、ストレスを軽減

これらの準備が整っていないと、犬が落ち着けなかったり、不安から問題行動が増えたりすることがあります。

準備不足がもたらすリスク

例えば、犬の居場所が整っていないと、環境に慣れるまでに時間がかかったり、ストレスから体調を崩したりすることもあります。また、トイレの準備が不十分だと、失敗が増え、飼い主がイライラしてしまうことも。

初めて犬を飼う場合は、ペットショップや動物病院で相談しながらグッズを揃えると安心です。また、ケージの中には最初から全部のスペースを開放せず、落ち着ける小さな空間を作る工夫をしてみてください。

ミス② 食事の知識不足

犬の健康と長生きには、毎日の食事が非常に重要な役割を果たします。

しかし、初めて犬を飼う方の中には、正しい食事の知識が不足しているために、知らず知らずのうちに犬の体に負担をかけてしまうことがあります。

人間の食べ物を与えていませんか?

犬を家族の一員として迎えると、「自分たちが食べているものをおすそ分けしたい」と思うこともあるかもしれません。

しかし、人間の食べ物の中には、犬にとって有害な成分が含まれている場合があります。

例えば以下の食材は、犬にとって危険です。

  • チョコレート:含まれるテオブロミンが中毒を引き起こす
  • 玉ねぎニンニク:赤血球を破壊する可能性がある
  • ブドウレーズン:腎臓にダメージを与える可能性
  • アルコールやカフェイン:神経系に悪影響

また、塩分や脂肪分の多い食品も避けるべきです。人間が食べる味付けの濃い食べ物は、犬の内臓に負担をかけてしまいます。

ドッグフード選びの注意点

市販のドッグフードは、犬の年齢や体重、犬種に合ったものを選ぶことが大切です。

例えば、子犬には成長をサポートするパピー用、成犬には活動量を考慮したアダルト用、シニア犬には関節や消化をケアするフードなど、ライフステージごとに適した製品があります。

また、成分表示を確認して、主成分が肉であることや、余計な添加物が少ないことを基準に選びましょう。

犬種や体質に特化したフードも選択肢に入れつつ、必要に応じて動物病院に相談するのもおすすめです。

食事の与え方の基本

犬には食事のタイミングや量の管理も大切です。

  • 回数:子犬の場合は1日3~4回、成犬は1日2回が一般的です。
  • 量:パッケージに記載された目安を参考にしつつ、体重や運動量に応じて調整します。
  • タイミング:毎日同じ時間に与えることで、犬の生活リズムを整えます。

ミス③ 健康管理を軽視する

犬を飼い始める際、健康管理の重要性を軽視してしまうことはよくあるミスのひとつです。

特に初めて犬を迎えた場合、「具体的に何をしたらよいのかわからない」と感じることもあるでしょう。

しかし、犬が元気で長生きするためには、日常的な健康チェックと適切なケアが欠かせません。

健康診断やワクチン接種を後回しにしない

犬を迎えたら、最初に動物病院で健康診断を受けることで、隠れた病気や異常を早期に発見できます。

また、ワクチン接種や寄生虫予防(ノミ・ダニ、フィラリアなど)は、犬の健康を守るうえで欠かせない基本的なケアです。スケジュールを守らないと、病気のリスクが高まるため注意しましょう。

見落としがちな日常ケア

犬を健康に保つためには、歯や爪、耳のケアを定期的に行うことが欠かせません。歯周病は犬の健康に大きな影響を及ぼすため、歯磨きシートやデンタルガムを使ったケアを習慣化しましょう。

また、爪が伸びすぎると歩きにくくなったり怪我をしたりする恐れがあるため、適切なタイミングで切ることが必要です。さらに、特に垂れ耳の犬は耳が蒸れて汚れが溜まりやすいため、耳の中を定期的にチェックして掃除することが大切です。

健康チェックのポイント

日々の生活で、以下のようなサインを見逃さないようにしましょう。

  • 食欲がない、または急に増えた
  • いつもより元気がない
  • 皮膚に赤みやかゆみがある
  • 目や耳に異常な分泌物がある

健康管理は「難しい」と感じるかもしれませんが、最初のうちは獣医師に相談しながら進めると安心です。

また、毎日スキンシップをとることで、犬の体の変化に気づきやすくなります。楽しみながら健康管理を習慣化していきましょう!

ミス④ しつけを怠る

犬との生活を楽しく穏やかなものにするためには、早い段階でのしつけが非常に重要です。しかし、「時間ができたら始めよう」と後回しにしてしまうと、犬の行動がエスカレートし、修正が難しくなる場合があります。

しつけは、犬が安心して暮らすためのルールを教える大切なプロセスです。

なぜしつけが必要なのか

犬は人間とは異なる習性を持つ動物であり、人間社会で快適に暮らすためにはルールを学ぶ必要があります。

例えば、トイレの場所を覚えたり、必要以上に吠えないようにすることは、飼い主と犬の双方にとって生活をスムーズにするための基本です。

また、適切なしつけが行われていないと、犬自身が混乱してストレスを感じることにも繋がります。

しつけを始めるタイミング

しつけは、犬を迎えた日からすぐに始めるのが理想的です。特に子犬の場合、生後3~4か月の間は社会化の重要な時期とされており、この期間に適切な行動を教えることで、その後の成長に良い影響を与えます。
成犬でもしつけは可能ですが、時間と根気が必要になるため、早めのスタートがおすすめです。

効果的なしつけのポイント

しつけは「叱る」より「教える」姿勢が基本です。良い行動をしたときに褒めてご褒美を与える「ポジティブトレーニング」が効果的とされています。

例えば、トイレの場所を覚えさせる際は、成功した瞬間にすぐ褒めることで、犬が「ここで排泄すると良いことがある」と学習します。

また、犬が間違った行動をしても感情的に叱るのは避けましょう。犬は叱られる理由が分からず混乱してしまいます。適切なタイミングで「こうしてほしい」という行動を具体的に教えることが大切です。

ミス⑤ 犬の性格・習性を理解しない

犬はそれぞれ異なる性格や習性を持っています。犬種による特徴もあれば、個々の犬による違いも大きいため、飼い主がその性格や習性を理解しないまま接すると、犬がストレスを感じたり、問題行動につながったりすることがあります。

犬種ごとの特徴を把握する

犬種によって、運動量や得意なこと、気質には大きな違いがあります。例えば、ゴールデン・レトリバーのような大型犬は活発で運動量が多く、毎日の散歩や遊びが欠かせません。

一方で、チワワのような小型犬は比較的運動量が少なくても満足しやすいですが、寒さに弱いという特徴があります。

このような犬種ごとの特性を理解し、それに応じた接し方をすることで、犬が快適に過ごせる環境を整えることができます。

犬の個性を尊重する

犬種だけでなく、個々の性格も大切にしましょう。同じ犬種でも、性格が活発な犬もいれば、臆病な犬もいます。

例えば、初めての環境で緊張しやすい犬には、無理に外出させるのではなく、家の中で安心できる空間を用意して少しずつ慣れさせる配慮が必要です。

また、犬が見せるボディランゲージにも注目しましょう。耳を下げたり、尻尾を巻き込む行動は不安や恐れを示しているサインです。

こうした仕草を見逃さないことで、犬がどんな状況でストレスを感じているのかを把握しやすくなります。

運動や遊びの重要性

犬の性格や習性に合った運動や遊びを提供することも重要です。運動不足になると、ストレスが溜まり、無駄吠えや家具を噛むといった問題行動を引き起こす可能性があります。

毎日の散歩や遊びを通じて、エネルギーを発散させるだけでなく、飼い主との絆を深めることもできます。

まとめ

犬を迎えることは、とても素晴らしい経験ですが、初めての飼育では思いがけないミスをしてしまうこともあります。

本記事でご紹介したような「準備不足」「食事の知識不足」「健康管理の軽視」「しつけの怠り」「性格や習性の理解不足」といったポイントは、どれも犬の生活に大きな影響を与えるものです。

今回ご紹介した注意点を意識しながら、犬との暮らしをスタートしてみてください。最初は試行錯誤の連続かもしれませんが、犬の成長や変化を見守る中で、かけがえのない絆が生まれるはずです。


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情報提供元: わんちゃんホンポ
記事名:「 初めて犬を迎えるときにやりがちなミス5つ  病気や怪我に繋がるかも?注意すべきポイントまで解説