犬が『トイレを失敗してしまう』理由7選 排泄がうまくできない要因や成功させるコツまで
1.ストレス
環境の変化や雷や地震といった自然災害、騒音や強い香りのする場所など、犬がストレスを感じる状況になるとトイレを失敗してしまうことがあります。
ストレスの原因を取り除かない限り、粗相が続いてしまうだけでなく、体調不良になってしまうこともあるので注意が必要です。
また、環境に変化が無くても飼い主とのコミュニケーションが不足している場合も同様に粗相してしまうことがあります。
犬は飼い主との時間をとても大切にしているので、私たちも愛犬と触れ合う時間をしっかりと作るようにしましょう。
2.分離不安症
分離不安症とは、犬が飼い主の側を離れることに強い不安を感じてしまう精神的な病気です。
分離不安症になってしまうと、お留守番ができなくなり、悪化すれば飼い主がトイレや入浴で姿を消しただけでも鳴き続けたり家具を破壊するなどの問題行動を引き起こす可能性があります。
トイレの失敗も問題行動のひとつで、放置しておくと愛犬から離れることができなくなってしまいますので、早目に獣医師に相談するようにしてください。
3.老化
愛犬がシニア期に入ると、筋力が低下したり認知機能が衰えたりしてきます。その結果、トイレ上で上手く排泄できない、トイレの場所がわからないといった問題が出てくるようになるのです。
トイレの場所を増やしたり、犬用のオムツを使用したりして対策をとりましょう。老化での粗相は飼い主側でケアするしかありません。
愛犬が気持ちよくトイレに入れるように工夫してあげましょうね。
4.飼い主の気を引きたい
犬がトイレ以外の場所に排泄したとき、びっくりして愛犬をいつも以上に気にかけてしまっていませんか?
粗相に対して大げさに反応してしまうと、犬は「粗相をすると構ってもらえる」と学習してしまうことがあります。
そのため、飼い主の気を引きたくてわざとトイレを失敗するようになってしまうのです。だからといって粗相した愛犬を強く叱るのは逆効果なので、淡々と掃除をして過剰に反応しないように心がけましょう。
飼い主の気を引くためにトイレをわざと失敗しているようであれば、愛犬とコミュニケーションを取る時間を見直してみてください。
遊ぶ時間をたくさん作ることで、愛犬の粗相も治まるかもしれません。
5.マーキング行動
犬は縄張り意識の強い動物です。そのため、トイレ以外の場所におしっこをしているときは自分の縄張りを示すための「マーキング行動」かもしれません。
発情期によく見られる行動ですが、不妊手術を行うことでマーキング行動を軽減させることができます。病気の予防や寿命にも関わってくることなので、繁殖させる予定がないのであれば、不妊手術を受けさせるようにしましょう。
また、不妊手術をしたにもかかわらずマーキング行動をする場合は、何かストレスを感じている可能性があります。
マーキングで付けたニオイで安心感を得ようとしているので、まずはストレスや不安の原因となっているものを取り除きましょう。
また、マーキングされた場所は丁寧に掃除をしてニオイを消すことが大切です。ニオイが残っている状態だと、再びマーキングされてしまう可能性があります。
家の中でのマーキングは、衛生的に良くありません。繰り返すようならもう一度トイレトレーニングをして、上手にできたときはたくさん褒めてあげるようにしましょう。
6.うれション
飼い主の帰宅時にトイレを失敗してしまう場合は、粗相ではなく「うれション」してしまっているのかもしれません。
うれションは粗相とは違い、犬の意思とは関係なく起こる現象です。極度の興奮や恐怖を感じた時に起こる本能的なものなので、しつけで治すことはできません。
そのため、なるべく興奮状態にさせないように気を付けるようにしましょう。
7.トイレが汚い
トイレシーツが汚れた状態のまま放置されていると、犬はトイレとは別の場所で排泄をすることがあります。
犬は綺麗好きなので、汚れたままのトイレで排泄するのを嫌がります。また、粗相したときにすぐ片付けているのを見て「トイレ以外に排泄するとすぐに片づけてくれる」と学習している可能性もあります。
「ペットシーツをこまめに取り換える」「トイレの設置場所を増やす」といった対策をとり様子を見るようにしてみましょう。
まとめ
犬がトイレに失敗してしまうのは、精神的に不安定になっている場合が多いです。ストレスや不安を感じていたり、飼い主との時間が少なくて寂しさを募らせたりしています。
まずは愛犬が安心してトイレができるように、環境を整えてあげるようにしましょう。
愛犬とのコミュニケーションを取ることは重要ですが、一緒に過ごす時間に偏りがある場合は分離不安症になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
適切な距離を保ち、必要であれば再度トイレトレーニングをしてしっかりと覚えさせるようにしてくださいね。
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