冬の厳しい寒さは犬を『低体温症』にする恐れも

12月に入ると、寒さがより厳しさを増し、外に出ることが億劫に感じる人も多いでしょう。私たち飼い主だけでなく、犬にとっても厳しい寒さは大敵です。

寒さで体温が過剰に下がってしまうと、低体温症になってしまう恐れもあります。低体温症になると、さまざまな症状が現れ、その状態を放置してしまうと昏睡などの症状悪化がみられ、最終的に死に至る恐れもあるので要注意です。

要注意!犬が『寒さの限界を迎えている』サイン3選

犬は寒さを感じると体が震えたり、丸まって体温を逃さないようにしたりします。しかし、より寒さの限界を超えてしまうと、以下のようなサインを見せるので注意してください。

1.呼びかけに反応しないほどぐったりしている

犬は寒さの限界を迎えてしまうと、飼い主からの呼びかけにも反応しないほど、ぐったりとした様子で動かなくなります。これは活動量を極限に抑えることで、エネルギーを維持しようとしているのでしょう。

人間も寒さの限界を迎えるとぼーっとしてしまうことがありますが、犬も同様にぐったりと意識が朦朧とするような様子を見せるのです。

2.体がいつもより明らかに冷えている

寒そうに丸まっている愛犬に触れたとき、いつもより体が冷えていると感じることはありませんか。犬は通常、37.8〜39.3度が平熱とされています。人間よりも体温が高いはずの犬が冷え切っている場合は危険です。

体温計がある場合は、愛犬の体温を測ってみましょう。もしも37.5度を下回ってしまっている場合は低体温症に陥っているので、暖房や毛布、湯たんぽなどを使って体を温めてあげてください。

3.呼吸が浅く回数が減る

犬が寒さの限界を迎えているサインとして、いつもより呼吸が浅く、呼吸数が少なくなるという特徴がみられます。心拍数が低下しているサインでもあるので、生命を維持する上で非常に危険な状態です。

まずは室温を上げて毛布で体を包み暖かくしてあげてください。また、早めにかかりつけの動物病院を受診することをおすすめします。

犬の体調不良を招く間違った寒さ対策と正しい対策を解説

犬が寒さを感じているときは、正しい寒さ対策で体を温めてあげる必要があります。ここでは犬の体調不良を招く間違った寒さ対策と正しい対策を確認しましょう。

逆効果になる間違った寒さ対策

以下の寒さ対策は、体温調整が難しくなり、逆効果となるので控えてください。

  • 愛犬に直接暖房の温風を当てる
  • こたつの中や暖房器具の前に長時間居座る
  • 日差しが直接当たる場所にケージや寝床を設置する

こたつの中や暖房器具の前に長時間居座ってしまうと、最悪の場合、低温やけどを負ってしまう危険があります。

防寒に効果的な正しい犬の寒さ対策は?

では、防寒に効果的な正しい犬の寒さ対策には、どのような方法があるのでしょうか。

  • エアコンの暖房を使って室温を最低でも20℃に上げる
  • 自分で体温調整できるようブランケットを用意しておく
  • 犬用ベッドは保温性の高い冬用素材に切り替える
  • 涼める場所へ行き来できるようにする(窓辺などの暖房が届きにくい場所)

室内では、以上のような寒さ対策で安全に厳しい寒さを乗り切りましょう。

まとめ

いかがでしたか。犬が寒さの限界を迎えてしまうと、最悪の場合、昏睡状態などの重篤な症状へと発展する恐れがあります。しっかり正しい寒さ対策を実践し、愛犬が寒さの限界を迎えないよう注意しましょう。


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情報提供元: わんちゃんホンポ
記事名:「 犬が『寒さの限界を迎えている』サイン3選 体調不良を招く間違った寒さ対策とは?