犬が『お尻歩き』をする理由4選　主な原因や考えられる病気とは？

犬のお尻歩き…ユニークな動きでも要注意！

愛犬がいつもと違う動きをしているときは、何か違和感や症状が現れているサインかもしれません。

犬がお尻で歩くような動きをしているときは、一見するとユニークで可愛らしい動きだと思う人もいるでしょう。しかし、この動きはお尻になんらかの違和感を覚えているためにとる行動です。

症状によっては、病院へ連れていかなければならない症状や病気を発症している恐れもあるので、見かけた際は注意深く様子を観察し、お尻付近に異常が見られないか確認してください。

犬がお尻歩きをするとき、どのような理由が考えられるのでしょうか。主に考えられる原因をご紹介します。

トリミングに行った後、お尻を床に擦り付けるように歩いている場合は、お尻周りの毛をバリカンなどで刈られたことにより、痒みや違和感が生じている可能性が考えられます。

皮膚にバリカンを当てているため、どうしても若干の刺激を与えることになり、お尻の皮膚の部分が痒くなってしまうのです。その痒みを取り除こうと、床や地面にお尻を擦り付けるような行動をとっていると考えられます。

肛門の斜め下部分にある袋のような場所を「肛門嚢」と言います。この場所に分泌物が溜まってしまうと、肛門嚢に違和感を覚えたり、痛みを覚えてしまうこともあるので、どうにか違和感を払拭しようとお尻を地面に擦り付けることがあります。

通常、分泌物は自然に排泄されますが、犬によってはうまく排泄できずに溜まってしまうこともあるので、可能であれば肛門腺絞りをしてあげましょう。

うんちをした後にお尻を床に擦り付けてみたり、お尻を気にするような仕草を見せているならば、うんちが出切っていない可能性もあるでしょう。

上手にうんちができなかったため、「なんだかお尻が気持ち悪い」とどうにか残りのうんちを出し切ろうと床にお尻を擦り付けて対処しているのです。

症状によっては、すでに病気に移行している可能性も懸念されます。犬がお尻歩きをしているときに考えられる主な病気は、以下の通りです。

これらの症例が考えられるので、次に紹介する病院へ連れて行くべき特徴に当てはまる場合は、早めにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

お尻歩きをしているとき、頻繁にお尻歩きをしている場合は病気を発症している可能性が疑われます。他にも以下の症状が確認される場合は、速やかにかかりつけの動物病院へ連れて行ってください。

肛門嚢炎は自然治癒が難しいことや、上記の症状が現れている皮膚炎は重症化している恐れもあることなどから、必ず病院を受診し、適切な治療を受けましょう。

犬がお尻歩きをするときは、なんらかの理由でお尻に違和感を覚えているサインです。場合によっては、病気を発症している可能性も疑われるので、愛犬の様子を注意深く観察し、必要に応じて受診をお勧めします。

情報提供元：わんちゃんホンポ