犬が楽だと感じる『3つの姿勢』見落としてはいけない危険な座り方や寝方とは？

愛犬の『姿勢』を観察してみよう

あなたの愛犬はいつもどんな『姿勢』をしていますか？

ピシっと座っていたり、寝そべっていたり、体を丸めていたり、姿勢には犬の心理がよくあらわれます。姿勢を普段から観察していれば、愛犬が今どんな気持ちでいるのか飼い主さんは把握しやすくなるでしょう。

今回は犬が披露するさまざまな姿勢の中から、リラックスしている時にする姿勢に注目してご紹介します。犬が寛いでいる時にする姿は、犬にとって「楽だ」と感じている姿勢です。

犬にとって楽な姿勢とは、どういったものなのでしょうか？

犬が楽だと感じるのは、次のような姿勢です。

犬はお腹を地面につけた「伏せ」の体勢を楽だと感じています。

伏せは座っている時よりも体重が分散されるため、犬にとって非常に楽な姿勢です。少し疲れて休みたい時、伏せをする犬は多く見られます。

四肢を投げ出して横向きに寝ているのも、犬にとって楽な姿勢だといわれています。

この姿勢は完全に脱力しているため、リラックスしてそのまま眠ることができ、疲れた時や眠たい時にこの姿勢をとる犬が多いです。

愛犬があなたの側でこの姿勢をとっていたら、非常に寛いでいると考えて良いでしょう。

あなたがソファーなどで寛いでいるとき、膝や腕に愛犬が寝そべりながら顎を乗せてきたことはありませんか？

このような「顎を何かに乗せて寝そべる姿勢」は、顎を何かに乗せることで頭の重さが軽減されるため、先ほどご紹介した「伏せ」よりも犬にとってさらに楽な姿勢だといわれています。

飼い主さんに顎を乗せてくる時は、リラックスした気持ちと共に「甘えたい」という気持ちも混じっていることでしょう。

愛犬が楽な姿勢になれるように、寝床に顎乗せ用のクッションや枕を入れたり、顎が乗せやすい縁があるベッドを置く飼い主さんも多いです。

楽な姿勢に続いて、犬がしていたら危険だといわれる座り方や寝方もご紹介します。愛犬が以下のような姿勢をしていたら、病気やケガのサインかもしれません。

座るときに後ろ足を横に崩して「お姉さん座り(横座り)」をしている犬は、股関節などにトラブルを抱えている可能性があるため注意が必要です。

子犬の頃から足を崩して座る犬の場合は「お姉さん座り」が単なる癖である場合もありますし、フレンチブルドッグやパグなどは骨格上、足を崩した姿勢を取りやすいといわれています。

しかし、急に真っすぐ座れなくなったり、座りづらそうにしていたりする場合は病気が原因の可能性もありますので、心配なときは動物病院で診察を受けたほうが良いでしょう。

犬が立った姿勢から上半身だけを下げ、まるでお祈りやお辞儀をしているような姿勢を取ることを「祈りのポーズ」といいます。犬が伸びをする時の姿勢だというと分かりやすいかもしれません。

ただ伸びをしているだけなら何も問題はありませんが、犬が祈りのポーズをしたまま辛そうな表情で動かなかったり、そのまま眠っている時は「膵炎」などの病気によって強い腹痛を感じている可能性が高いです。

愛犬が祈りのポーズをして普段と様子が違う場合は、すぐに動物病院へ行きましょう。

犬が楽だと感じる姿勢、そして犬がしていたら危険な座り方や寝方をご紹介しました。

愛犬があなたの側で楽な姿勢をしていたら、それはリラックスしているサインです。愛犬の気持ちに応えて、優しく撫でてあげると良いでしょう。

「お姉さん座り」や「祈りのポーズ」は病気のサインのことがありますので、見落とさずに適切に対応してあげてくださいね。

情報提供元：わんちゃんホンポ