犬が『ストレスを感じてしまう』間違ったお世話4つ 逆効果となるNG行為とは?
1.常に犬に構う
犬は集団生活をする習性があり、飼い主さんと常に一緒にいたがる寂しがりやな動物だということは有名ですよね。しかし、だからといって飼い主が犬をずっと抱っこする、常に話しかけるなどの行為はNGです。
いくら寂しがりやだといっても、犬にもひとりで落ち着いて過ごす時間は必要です。構いすぎは犬のストレスになり、時には体調不良の原因になる場合があります。
また、常に人が一緒にいる犬は「分離不安」になりやすく、飼い主の姿が見えなくなっただけでパニックになってしまうことが珍しくありません。
犬と暮らす時はコミュニケーションをしっかり取るだけでなく、犬がゆったり過ごす時間を尊重してケージやクレートで休ませたり、寝ている時は構わないなど配慮してあげましょう。ひとりでいても犬が落ち着いていられるように、飼い主との間に信頼関係を築くことも大切です。
2.しつけを全くしない
「犬をしつけるのは可哀想」「叱ってストレスを与えたくない」といって、飼い主が犬にしつけを全くしないのもNGです。
集団生活をする習性を持つ犬は、信頼できるリーダーがいることで精神的に安定する傾向があります。
そのため、しつけをせずリーダーシップを発揮しない飼い主に飼われている犬は、「自分が家族を守って警戒しなければ」と常に気が立ってしまう状態となり、おおきなストレスを抱えてしまいます。
『犬は信頼できる相手にある程度コントロールしてもらったほうが落ち着く』といわれていますので、飼い主がしっかりしつけを行うようにしましょう。
3.常に洋服を着せる
「オシャレをさせたい」「温かくしてあげたい」といって、常に犬に洋服を着せ続ける行為はストレスになることがあります。
特に、着心地ではなく、見た目の可愛さだけを考えて作られた装飾品の多い服やサイズの合っていない服は、犬にとってストレスになる可能性が高いです。
犬自身は「オシャレがしたい」とは思っていませんし、洋服を着せっぱなしにすると、蒸れやもつれから皮膚炎を起こすこともあります。そのため、服を着せるのは散歩やお出かけ・イベントなど必要な時だけにし、普段は脱がせておいたほうが良いでしょう。
4.知らない人や犬と無理に交流させる
愛犬の社交性を育てるために、知らない人や他の犬と交流させる飼い主さんは多いでしょう。しかし、この行為は、人や他の犬と交流することがあまり好きではない性格の犬にはNGになります。
嫌がっているのに「遊んできなさい!」と無理やり交流させると、犬にとって大きなストレスになりますし、無理強いしてくる飼い主さんに対して不信感を抱く原因にもなりかねません。
愛犬の社会化を行うことはとても大切ですが、愛犬の様子を見ながら焦らずに行うことが大切です。一緒に遊んだり直接触れ合わなくても、知らない人や犬が近づいてきても落ち着いていられるなら問題はありません。
嫌がる犬を無理に近づけると、相手を噛むなどトラブルに繋がることもありますので、愛犬の気持ちを第一に考えて交流させましょう。
まとめ
飼い主が「良かれ」と思ってやったお世話が、犬にとってはストレスになることがあります。
犬にストレス少なく暮らしてもらうためには、飼い主が犬の習性をよく理解し、愛犬の表情や行動を観察して「うちの犬には何が必要なのか」「お世話を嫌がっていないか」など判断するようにしましょう。
そうすれば犬はストレスを抱えすぎることなく、穏やかに暮らすことができるはずです。
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