迷子犬を見つけたときにやってはいけない2つのNG行動 安全に対応するために気をつけるべき事とは
迷子犬を見つけたときにやってはいけないNG行動
完全室内飼いが一般的になってきた昨今、迷子犬を目にすることは以前よりは減ってきてはいます。しかし、なんらかの理由で迷子になってしまった犬を偶然見つけてしまう可能性は否定できません。
そこで今回は、迷子犬を見つけたときにやってはいけないNG行動について解説します。完璧な対応ができる自信が今なければ、今のうちに確認しておきましょう。
1.自宅に連れて帰る
迷子犬を自宅に連れて帰ることは、法律上では犯罪です。日本では、犬は「物」として取り扱われており、迷子犬を自宅に連れて帰ると、「窃盗罪」になります。
自宅で保護し、SNSを使って飼い主を探そう、と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。正しい行動のようで、実は、迷子犬を見つけたときにやってはいけないNG行動です。
迷子犬を発見した場所にとどまり、警察に連絡し、警察官に来てもらいましょう。交番や警察署が近くにあるのであれば、迷子犬を連れて行ってもよいです。
警察官が指示を出しますので、それに従って書類を作成します。このように対応することで、犯罪にはなりません。
なお、書類を作成するとき、「飼い主が見つからなかったとき、どうされますか?」などと質問されます。「飼いたい」と、希望を出すことも可能です。
2.届出をせずに飼う
迷子犬の届出をせずに飼うことは、犯罪であり、窃盗罪になります。
警察に届け、拾い主としての書類を作成し、飼い主が見つからなかったとき、警察から連絡があります。「飼いたい」と希望を出していた場合のみ、譲渡されます。
山で犬を発見したなど、迷子ではなく捨てられたのでは…と勝手に判断し、飼ってしまうケースがあるようです。迷子犬を見つけたときにやってはいけないNG行動なので注意しましょう。
愛犬の散歩中、道端に置かれた段ボールの中に子犬が入っていた、ということがあります。袋に入れられてゴミ捨て場に置かれていた、ということがあります。
そのような場合は捨てられてしまった可能性は高いですが、窃盗罪に問われることがないよう、必ず警察に届け出ましょう。
安全に対応するために気をつけるべき事
「窃盗罪」にならなってしまうようなNG行動について上記で解説しましたが、そもそも相手は迷子犬ですので何があるかわかりません。どこかの家で飼われていた保証はなく、長い間外で生活していたかもしれません。
そこでここからは、安全に対応するために気をつけるべき事も確認しておきましょう。
迷子札や鑑札の有無を確認する
迷子犬を見つけたときは、首輪やハーネスに迷子札や鑑札が付いていないかどうか、確認しましょう。迷子札に連絡先が書かれていれば、直接連絡をしてもよいと思います。
鑑札が付いていれば、必ず飼い主の身元が分かります。役所・警察署・保健所などに連絡しましょう。最寄りであれば、直接連れて行っても構いません。
動物病院へ連れていく、警察に連絡する
交通事故などによる大怪我を負っているとき、命にも関わるような状態であれば、動物病院へ連れて行きましょう。併せて、警察にも必ず連絡しましょう。
日陰でお水を飲ませる
夏場、迷子で長時間歩き続けた犬は、熱中症が心配されます。日陰に移動させ、お水を飲ませてあげましょう。近くに公園があれば、公園の水飲み場を利用しても構いません。
ごはんやおやつは与えない方がよいと思います。アレルギーを持っているかもしれません。慣れない食べ物にお腹を壊してしまうかもしれません。
SNSや迷子犬の掲示板を活用する
警察に届出をした後、SNSや迷子犬の掲示板を活用し、呼びかけてみましょう。
仕事中で、愛犬が迷子になっていることに気づいていない飼い主が、たまたまSNSを見て知った、ということがあるかもしれません。
また、「○○さんのお家の愛犬だよ」と、迷子犬のことを知っている方からも連絡をもらうことができるかもしれません。
まとめ
迷子犬を見つけたときにやってはいけないNG行動を2つ解説しました。
- 自宅に連れて帰ること
- 届出をせずに飼うこと
最近では、迷子札や鑑札を付けず、愛犬にマイクロチップを装着させている飼い主も増えてきているようです。
マイクロチップの有無を確認するためには、専用の端末を所有している、動物病院や保健所で確認する必要があります。しかし、現在では、所有している動物病院や保健所はそう多くありません。
迷子犬を見つけたときは必ず警察に届出をしましょう。愛犬を迷子犬にさせないためには、必ず迷子札や鑑札を付け、脱走対策をしたり、呼び戻しのしつけをしたりしておきましょう。
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