犬の『目が潤んでいる』理由4つ ウルウルした状態に潜む病気の症状とは?
犬の「目が潤んでいる」理由
飼い主をジッと見つめる愛犬の目が、ウルウルと潤んでいることがあります。
これは、犬が一生懸命に感情を伝えようとしているときに自律神経が刺激され、その影響を受けた涙腺にまで刺激が加わり、目がウルウルとして見えるのです。
ただし、犬が人間のように「悲しい」等の感情で涙を流すことは基本的にはない、とされています。
しっぽが力なく垂れ下がっているとき、クンクンと鳴き声を上げているとき、元気がないように感じられるときは、愛犬の体や心に異変が起きている可能性も考え、よく観察してみましょう。
また、目が潤んでいるときは、両目とも潤んでいるのか、片目だけ潤んでいるのか、ということもポイントとして見てみましょう。
1.叱られるのではないかと緊張している
お留守番中、イタズラや粗相をしてしまったとき、帰宅したばかりの愛犬の目が潤んでいることがあります。飼い主に叱られるのではないかと緊張しているのです。
悪い行動は、最中や直後に叱ることが重要で、事後では「何を叱られているのか」ということが伝わらないことがあります。
お留守番中のイタズラは、させない環境づくりをしましょう。お留守番中の粗相には必ず原因があります。トイレの失敗は、基本的には叱らず、失敗させないための対策や工夫をすることが大切です。
2.アレルギー症状
花粉や黄砂などによるアレルギー症状によって、犬の目が潤んでいることがあります。お散歩から帰ってしばらく経ったとき、いつも目がウルウルしていると感じるときは、注意してあげてください。
犬がアレルギー症状を引き起こすものには、ドッグフードに含まれている原材料やハウスダストも考えられます。
春には犬にも花粉や黄砂によるアレルギー症状が起こるイメージがあるかと思いますが、実は夏から秋にかけても注意しなければならない植物があります。
それは「オヒシバ」というイネ科の植物で、8月~10月にかけて開花し、花粉が飛びます。軽度では犬の目がウルウルする程度ですが、重度では目にひどい痒みや赤み、腫れや脱毛が見られることもあります。
アレルギー症状によって犬の目が潤んでいるときは、「両目ともウルウルしている」というのが見極めるときのポイントになります。
3.目に空気中のゴミやホコリが入った
犬の目に空気中のゴミやホコリが入ったとき、潤んだり涙を流したりすることがあります。
掃除機をかけるときは、他の部屋に移動してもらい、空気の入れ替えが終わるまで待ってもらうなど対応しましょう。
目に異物が入ると、犬は手足を使って目をゴシゴシ擦ってしまいます。目を傷つけてしまう原因にもなるため、よく様子を見てあげてください。
犬にも犬用の目薬があります。市販もされていますし、動物病院で処方してもらうこともできます。ひとつ持っておくと安心でしょう。
異物が入ったことによって犬の目が潤んでいるときは、「片目だけウルウルしている」というのが見極めるときのポイントになります。異物の有無を確認してみましょう。
4.目に炎症が起きている
犬の目が潤んでいるとき、目に炎症が起きているのではないか、ということが考えられます。角膜炎・結膜炎・ものもらい(まぶたの炎症)などがあります。
また、「異所性睫毛」といって、本来は生えることのない部分にまつげが生えてしまい、目を刺激したり、角膜を傷つけたりし、涙の量が増え、犬の目がウルウルしているのでは…ということも考えられます。
まとめ
犬の目が潤んでいる理由を4つ解説しました。
- 叱られるのではないかと緊張している
- アレルギー症状
- 目に空気中のゴミやホコリが入った
- 目に炎症が起きている
犬の目がウルウルしているとき、病気が潜んでいる症状である可能性を見極めるポイントは、目の痒みや赤みや腫れなどの症状の有無です。
ひどく痒がるときは、すぐに動物病院へ行きましょう。様子を見ようと放っておくと、犬が目をゴシゴシ擦ったり、強くカキカキしてしまったりし、赤みや腫れや傷の原因になってしまうことがありますので注意しましょう。
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