犬が炭酸飲料を飲んでしまったら… 普段から気をつけるべきことや対処法とは?
炭酸飲料とは
炭酸飲料とは、シロップやジュースなどに炭酸ガスを溶解した飲み物のことを言います。清涼飲料水とも呼ばれていますね。
今、ご自宅の冷蔵庫に炭酸飲料はありますか。もしあれば、原材料を確認してみてください。(これって犬が飲んだらどうなるんだろうか…?)と、不安に思われるものは含まれていませんか。
炭酸飲料によく使われているのが、「果糖ブドウ糖液糖」です。高果糖ブドウ糖液糖や異性化液糖というものもあります。砂糖も多く含まれていますね。
「ゼロカロリー」「ゼロシュガー」等の炭酸飲料も販売されていますが、アスパルテームやアセスルファムK、L-フェニルアラニン化合物やスクラロースといった人工甘味料が含まれています。また、酸味料や香料も、炭酸飲料によく含まれている添加物です。
このように添加物の入っている炭酸飲料を、犬が飲んでしまったらどうでしょうか。もちろん、今すぐに病気になるわけではありません。毎日飲むものでもありませんし、飲む習慣がなければ、問題ないとも言えるでしょう。
そこで今回は、万が一犬が炭酸飲料を飲んでしまったらどうなるのか、普段から気をつけるべきこと、対処法などを解説します。愛犬の健康のために、飼い主として学んでおきましょう。
犬が炭酸飲料を飲んでしまったら…
犬が炭酸飲料をガブガブ飲むなんて話は聞いたことがありません。
我が家の愛犬たちが炭酸水のニオイを嗅ごうと近づくことはありますが、パチパチと弾く炭酸ガスが苦手なようです。シュワシュワと鳴る音を怖がることもあります。蓋を開けるときのプシュッという音に驚いて、怖がって逃げてしまうこともあります。
また、もし犬が炭酸飲料を飲んだとしたら、舌にパチパチと弾く炭酸ガスを不快に思うのではないでしょうか。
お腹がいっぱいになる
みなさんも経験があるのではないかと思いますが、炭酸飲料を飲んだ後、お腹がいっぱいになりますよね。食欲を抑えるため、ダイエットを目的として、炭酸水やゼロカロリーの炭酸飲料が人気の理由でもあると思います。
犬が炭酸飲料を飲んでしまったとき、炭酸ガスの影響によって、一時的にお腹がいっぱいになってしまうことがあるかもしれません。
ただ、お腹がいっぱいになるほど犬が炭酸飲料を飲むことができるかと聞かれると、それほどの量を飲むことは難しいのではないか…とも思います。
糖質の過剰摂取
犬が炭酸飲料を飲んでしまうと、糖質の過剰摂取になります。砂糖や果糖ブドウ糖液糖を多く含んでいるためです。
添加物の影響
炭酸飲料に含まれている人工甘味料は、私たち人間の腸内環境を悪化させるとされています。
犬にも同じような悪影響を及ぼすのではないかと考えた場合、軟便や下痢になったり、便秘になったり、おならが頻繁に出るなどすることがあるかもしれません。
カフェインの影響
炭酸飲料には、カフェインを含むものがあります。カフェインとは、アルカロイドという有機化合物です。中枢神経を刺激する作用があります。
犬がカフェインを摂取すると、中毒やアレルギーによって、興奮して落ち着かない、呼吸が荒くなる、嘔吐や下痢をする、痙攣が起こるなどの症状が起こることがあります。
また、犬に危険なカフェインの致死量は、「犬の体重1kgあたり100mg~200mg程度」とされています。
普段から気をつけるべきこと
犬に炭酸飲料を飲ませようとしないでください。コップに入れられた炭酸飲料を「どうぞ」と目の前に出されると、思わず飲んでしまうことがあります。
炭酸飲料の入ったコップをテーブルの上に置きっぱなしにしないでください。甘いにおいに誘われた犬が、思わず飲んでしまうことがあります。
また、置きっぱなしにしていると、炭酸ガスが抜けてしまい、犬にとっては飲みやすい甘いジュースになってしまいます。そうなると、飲み切ってしまうこともあるでしょう。絶対に置きっぱなしにしないでください。
まとめ
犬が炭酸飲料を飲んでしまったとき、下痢や嘔吐を繰り返すようであれば、すぐに動物病院へ行きましょう。
今すぐに病気になるような飲み物ではありませんが、砂糖や果糖ブドウ糖液糖、人工甘味料や添加物は、長期的に体に取り入れることで健康被害を及ぼすことがあります。
犬に炭酸飲料は絶対に飲ませないようにしましょう。
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