やるべきではない?大型犬を『おんぶ』する3つのリスク…どうしても必要な時はどうすればいい?
大型犬を「おんぶ」するリスク
飼い主におんぶされた大型犬の写真や動画をSNSでよく見かけます。抱っこは難しいけど…おんぶならお互いに楽なのかな、と思って見ていました。
同時に、犬が飼い主におんぶされたとき、人間のように腕を回すことはできませんし、猫のように爪を引っかけることもできませんし、危険な体勢なのではないか、という疑問もありました。実際にはどうなのでしょうか。
そこで今回は、大型犬を「おんぶ」することに対して考えられるリスクについて解説します。大型犬を抱えたいときはどうすればいいのか、ぜひ一緒に考えてみましょう!
1.犬が暴れて落下する
大型犬をおんぶすることには、犬が暴れて落下する、というリスクがあります。おんぶを嫌がって暴れることもあるでしょうし、早く下ろしてほしくて暴れることもあるでしょう。
暴れて落下したとき、犬は猫のように上手く地面に着地することはできません。たまたま地面に手足を着くことはできても、大きな衝撃が走るのではないでしょうか。
大型犬をおんぶしているとき、絶対に暴れないという保障はありません。暴れる愛犬を飼い主が支え続けられるかどうかも分かりません。
暴れて落下し、体を打ち付けてしまったら…頭を強打してしまったら…と考えると、恐ろしいですよね。
2.犬が自ら飛び降りる
大型犬をおんぶすることには、犬が自ら飛び降りる、というリスクがあります。
飼い主が降ろしてくれるまで待つことができず、「自分で降りられるもん!」と、犬が飛び降りてしまう姿は想像できることなのではないでしょうか。
高い場所から飛び降りることが、どんなに危険な行為であるか、飼い主のみなさんはご理解いただけているかと思います。
超小型犬には危険だけど、大型犬なら大丈夫!なんてことは絶対にありません。おんぶされた不安定な体勢から上手く飛び降りることができる保障はありません。
3.飼い主が犬を落としてしまう
大型犬をおんぶすることには、飼い主が犬を落としてしまう、というリスクがあります。
犬をおんぶしたとき、飼い主が支えているのは、犬のおしりだけです。犬が飼い主の首元に腕を回すことはできませんし、犬が飼い主の腕に足を引っかけることもできません。
飼い主の手に犬のおしりが乗っているだけの状態なので、飼い主がつまずきでもしたら、犬が振り落とされてしまうかもしれません。
爪を引っかけることもできないので、犬の手がスルスルと滑ってしまい、傾いてしまった犬の体を飼い主が支えきれず、落としてしまうかもしれません。
どうしても必要な時はどうすればいい?
急な体調不良や怪我をしたとき。階段の上り下りをするとき。人混みの中を歩くとき。どうしても大型犬を抱えなければならない場面があるかと思います。
犬の体の大きさや重さを考えると、おんぶができるのであれば、抱っこはもっと簡単!大型犬の抱っこの仕方のコツを解説しましょう。
少し高さのある場所に立ってもらう
大型犬を地面に立っている状態から抱っこするのは、重量挙げをするようなもので、スクワットよりも難しいことです。飼い主が膝や腰を痛めてしまいます。
犬が安全に上がることができる少し高さのある場所があれば、少し楽に抱え上げることができると思います。
自宅の室内であれば、ある程度の高さと広い面積のある、飼い主のベッドやソファーでしょうか。椅子やテーブルは不安定なのでおすすめしません。
犬の体の側面から抱き上げる
犬の体を横から見ている状態です。犬の体の側面と、飼い主の体をくっつけます。
犬の手の付け根(胸の辺り)と足の付け根(おしりの下)に腕を当てるようにし、そっと抱え上げます。どちらも付け根の外側です。
落としてしまいそうで怖いな…と不安なときは、付け根の内側に腕を通し、胴を包むようにして持ち上げてもよいと思います。
まとめ
大型犬をおんぶするリスクを3つ解説しました。
- 犬が暴れて落下する
- 犬が自ら飛び降りる
- 飼い主が犬を落としてしまう
飼い主の背中に飛び乗る犬と、その大型犬をスッとおんぶで抱え上げる人をSNSで見かけましたが、難易度の高い技を披露するようで、何だかカッコ良く感じられてしまいました。
しかし、犬にも飼い主にも危険ですし、リスクを伴います。
正しく抱き上げて、犬の体に負担がかからないよう、怪我のリスクを負うことがないよう正しく抱き上げましょう。
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