犬が『伏せをしながら歩く』ときの心理とは?注意すべき症状まで解説
犬が伏せをしながら歩くときの心理
犬が伏せをしながら歩く様子は、ほふく前進をするかのようですよね。お外では、お腹周りが真っ黒に汚れてしまいそうですが、飼い主さんはどのように対処されていらっしゃるのでしょうか。
伏せをしながら歩く仕草や行動は、犬によく見られるものではなく、「そのような歩き方をよくする犬もいる」というところです。
どのような場面で伏せをしながら歩くのか、どのような意味があるのか、犬の心理を探ってみましょう。
狩りの疑似体験をしている
犬が伏せをしながら歩くのは、狩りの疑似体験をするときです。
野生の犬が草原にいる姿を想像してみてください。50mほど先でしょうか。動く獲物の姿を発見します。
スッと伏せの体勢になり、獲物に気づかれないように草むらに身を隠します。ジリジリと少しずつ進みながら獲物に近づき、「今だ!」という瞬間に飛びつくのです。
愛犬に飛びつかれて驚かされたことはありませんか。すぐ後ろにいたことにも、ジリジリと近づいてきていたことにも気づきませんでしたよね。うっすらと気づいていた方もいらっしゃるでしょうか。
バッと足元に飛びついた愛犬は、飼い主をからかうかのように逃げて行きます。狩りの疑似体験を遊びのように楽しんでいるのです。
獲物が犬を追いかけることは絶対にありません。ですから、足元に飛びついて逃げた愛犬を追うことなく、獲物役になって遊びに付き合ってあげると喜ぶと思います。
相手を怖がらせたくない
犬が伏せをしながら歩くのは、相手を怖がらせたくないからです。
お散歩の途中、向こうからやってくる犬を発見し、その場に伏せをし、ジリジリと近づくように歩くことがあります。
相手が自分を警戒していることが分かり、怖がらせないためにと、伏せをすることで少しでも体を小さく見せたいのです。
警戒心を解いてほしくて、相手よりも低い位置に自分の体を置くことで、(あなたの方が優位だよ)(私のことは怖がらなくて大丈夫だよ)という気持ちを表現したいのです。
ジリジリと寄って歩くのは、早く相手に近づきたい、一緒に遊びたい、仲良くなりたい、という焦りの気持ちから体が動いてしまうのでしょう。
夢中になっている
犬が伏せをしながら歩くのは、何か一点に夢中になっているときです。
伏せをしながら窓に向かってジリジリと歩くときは、庭に遊びに来ている小鳥の動きや声に夢中になっているのでしょう。伏せをしながら床に転がったおもちゃに向かってジリジリと歩くときは、狩りの疑似体験をして遊んでいるのでしょう。
犬同士が向かい合って伏せをしながら歩き、ジリジリと歩み寄るのは、「どちらが先に飛びつくか!?」という遊びをしているのかもしれません。
4.逃れたいことがある
犬が伏せをしながら歩くのは、痛みや不安、恐怖から逃れたい気持ちがあるときです。
- 体をぶるぶると震わせている
- 甲高い声でクンクンと鳴いている
- 呼吸が荒くなっている
- よだれが大量に出ている
愛犬がこのような症状をみせていたらご注意ください。
このような場合、恐怖からパニックを起こし、急に走り出してしまうことがあります。落ち着かせようと、体に触れた飼い主の手を思わず噛んでしまうことがあります。また、体調が非常に悪く、強い痛みがある場合もこのような姿勢をとることがあります。
まずは、何に怯えているのか、何から逃れようとしているのか、探ってみてください。体調が悪そうであれば、動物病院で診察を受けましょう。
まとめ
犬が伏せをしながら歩くときの心理を4つ解説しました。
- 狩りの疑似体験をしている
- 相手を怖がらせたくない
- 夢中になっている
- 逃れたいことがある
遊んでいるとき、楽しい気持ちでいるとき、夢中になっているとき、わくわくした気持ちでいるときなど、犬は伏せをしながら歩くことがあるようです。
また、不安や恐怖の気持ちから足がすくむこともあり、手足が強張ってしまうのか、伏せをしながら歩くこともあるようです。
愛犬の様子の急な変化に注意しつつ、見守ってあげてくださいね。
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