犬が病気やケガをしてしまう『冬のダメな環境』4選 室内や散歩時に意識すべきポイントとは?
犬が病気やケガをしてしまう「冬のダメな環境」
愛犬の病気や怪我には普段から気を付けたいところですが、寒い冬の季節だからこそ意識すべきポイントがあります。
愛犬の健康や安全を守るために、飼い主として意識しておきたい「冬のダメな環境」について解説します。
1.こたつに入りっぱなし
犬がこたつに入りっぱなしになるのは、病気やケガをしてしまう「冬のダメな環境」です。
端の方に入っている分には良いと思うのですが、どうしても真ん中の一番暖かいところに入りたがることがあります。しかしこれは低温火傷をしやすく、毛先が焦げてしまったり、皮膚が火傷を負ったり、ケガの原因になることがあります。
また、長時間こたつの中に入りっぱなしでいると、脱水症状を引き起こすことがあります。
冬は犬も水を飲む量が減ります。さらにこたつの中に入りっぱなしでいることで、脱水症状を引き起こしやすい環境です。
犬だけでこたつを使用することがないよう、飼い主と一緒に使用し、目を離すときは電源を切っておきましょう。
また、水ではなくても良いので、犬用のミルクなどでしっかり水分補給もするようにしましょう。
2.ケージやクレートにホットカーペットが入っている
寒さ対策として、ケージやクレートにホットカーペットを入れておくのは、犬が病気やケガをしてしまう「冬のダメな環境」です。
冬になると、低温火傷で動物病院へ来る犬が増えるそうです。その原因は、犬用のホットカーペットにもある、とされています。
ケージやクレートにホットカーペットを入れておくことは決して悪いことではないのですが、他に逃げ場がなくなってしまう環境ではよくありません。
広いケージの中にホットカーペットとベッドを入れておく、クレートの扉は開けっ放しにしておくなど、ホットカーペット以外の場所でもくつろぐことができるようにしておく必要があります。
また、犬用であっても、お留守番中のホットカーペットの使用はおすすめできません。コードを噛んで遊び、感電による火傷、感電死などのリスクがあるためです。コード用のものを使う場合は、コードを完全に隠したりコードカバーを取り付けるようにしましょう。
最近ではコードレスの充電式タイプもあるようですが、低温火傷を防ぐためにも、保温性や保湿性の高いベッドや毛布で寒さ対策をしてあげるとより安全に過ごすことができます。
3.室内と外の気温差が激しい
暖かい室内で過ごしていると、お散歩に出たときの急激な冷えによって、犬がヒートショックを引き起こしてしまうことがあります。とくにシニア犬は十分に注意してあげなければなりません。
逆も同じで、寒い外をお散歩したあと、急に暖かい部屋に入る場合にもヒートショックを引き起こしてしまうことがあります。
お散歩を嫌がるときは、無理に外に出ないようにし、運動の代わりに室内で出来る遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか。
4.温風に当たりっぱなし
犬が温風に当たりっぱなしになることは、病気やケガをしてしまう「冬のダメな環境」です。
エアコンやヒーターの温かい風に当たりっぱなしでいると、犬がドライアイになってしまうことがあります。
冬になると、ドライアイによって動物病院に来る犬が増えるのだそうです。症状には、目が開かない・目ヤニが大量に出る・目をぱちぱちさせる・目を痒がったり痛がったりする・白眼が充血するなどがあります。
また、目の痒みや痛みによって、顔を床や家具に擦りつけるような仕草が見られることもよくあります。
ヒーターは火傷の原因にもなりやすいため、ヒーターガードやペットフェンスなどを活用し、犬が近づき過ぎないように対策しておくとよいでしょう。
まとめ
犬が病気やケガをしてしまう冬のダメな環境を4つ解説しました。
- こたつに入りっぱなし
- ケージやクレートにホットカーペットが入っている
- 室内と外の気温差が激しい
- 温風に当たりっぱなし
愛犬の寒さ対策は必須ですが、細心の注意を払わなければ、愛犬の病気やケガの原因になるような環境を作り出してしまうことがあります。
愛犬の年齢や健康状態、犬種などに合わせた寒さ対策を考え、安全を第一に環境を整えるようにしましょう。
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