犬は『おもち』を食べても大丈夫?絶対にしてはいけない与え方や注意すべきポイントを解説
犬は「おもち」を食べても大丈夫!?
犬がおもちを食べると、丸飲みしてしまい、喉に詰まらせる危険性があると考えられます。
私が子供の頃、愛犬に小さなおもちを食べさせたことがあるのですが、上顎にくっついてしまい、上手く食べることができませんでした。
取ってあげようと口の中に手を入れると、唸り声を上げて怒ったのです。「それは当たり前だよ…」と思われるでしょう。食べ物を取られると思い、人の手を噛んでしまうこともあると思います。
それでもやはり、「お正月には愛犬と一緒におもちを味わいたい!」と感じるものですよね。おもちの原料はもち米です。犬の体でも消化することができるのですから。
そこで今回は、絶対にしてはいけない「おもち」の与え方や注意すべきポイントを解説します。愛犬におもちを与えたい場合は、くれぐれも安全に配慮して食べさせるようにしましょう。
おもちに味をつけること
絶対にしてはいけない与え方は、おもちに味をつけることです。
甘いお醤油をつけて焼くと、香ばしくて美味しいのですが、犬に与えるおもちは味つけをしないようにしましょう。
海苔を巻いて食べることもあるかと思いますが、味付け海苔ではなく、味つけのされていない乾き海苔であれば、犬もOKだと思います。
おもちだけではなく、海苔も犬の上顎にくっついてしまいやすいので要注意です。
おもちを丸ごと食べさせること
絶対にしてはいけない与え方は、おもちを丸ごと食べさせることです。
50g程度の切り餅は、約6cm×約4cm、厚みは2cmほどあります。30g程度の丸餅は、直径約5cm、厚みは2cmほどあります。
中型犬や大型犬であれば、口の中にすっぽり入ってしまう大きさです。よく噛んで食べるだろうからと丸ごと食べさせると、喉に詰まらせてしまう危険性があります。
超小型犬や小型犬であると、口の中にくっついてしまい、上手く食べることができないでしょう。口の中から取り出すことにも手や指を噛まれてしまう恐れがあります。
おもちは焼くなど火を通して与えることがほとんどですので、まだ熱いおもちが口の中にくっついてしまうと、やけどを起こしてしまう可能性があります。
犬に安全な「おもち」の与え方
ではここからは、愛犬に安心して食べさせてあげることができる、安全な「おもち」の与え方について解説します。ぜひ挑戦してみてくださいね♪
「サツマイモ餅」を作る
犬の口の中や歯にくっつきにくくするため、おもちとサツマイモを合わせて作る「サツマイモ餅」をおすすめします。
ボウルに温めてやわらかくしたおもちとサツマイモを入れ、よくこねます。綿棒を使って、餅つきをするようにこねると、よく混ざり合います。
くっつきにくくするためのポイントは、サツマイモの割合を多くすることです。与えるときの大きさは、次に解説するポイントを参考になさってください。
ボーロサイズの大きさのおもちを食べさせる
犬におもちを与えるときは、とにかく小さくちぎって食べさせてください。イメージとしては、犬用のボーロサイズです。直径は1cmもないのではないでしょうか。それよりもまだ小さくてもよいと思います。
食べた気にならないのではないかと思われるかもしれませんが、普段からドッグフードを噛む回数が少なかったり、おやつを丸飲みしたり、よく噛んで食べる動物ではないことが分かると思います。
お正月は動物病院もお休みであることがほとんどです。おもちを喉に詰まらせてしまったとき、飼い主では対応することができません。
確実に喉に詰まらせることのないサイズで食べさせるようにしましょう。
まとめ
おもちの原料が犬にも消化が可能なもち米であることから、犬はおもちを食べても大丈夫であると言えます。
ただし、絶対にしてはいけない与え方や注意すべきポイントは以下です。
- おもちに味をつけること
- おもちを丸ごと食べさせること
犬にとっては塩分過多になってしまったり、喉に詰まらせてしまったりすることがあります。味つけのされていないおもちを小さく小さくちぎって食べさせてあげましょう。
犬も飼い主や家族とお正月の楽しい雰囲気を楽しみたいと感じます。おもちではなくても、愛犬の大好物であれば喜んでくれるのではないでしょうか。
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