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肛門嚢を絞って肛門から液を出すイメージです。
肛門腺液が溜まっている場合は、あまり力を入れなくてもきちんと出てくるので、グリグリと無理につまむ必要はありません。指の腹で優しく押し上げるようにして絞ってください。
これを1〜2回くり返せばOKです。
この分泌液はとてもにおいが強く、付着してしまった場合なかなかとれないので注意してください。部屋や犬の体を汚さないように、シャンプーをするタイミングでお風呂場でするのがおすすめです。
そうでないタイミングでおこなうときは、ティッシュを畳んで何重かにしたものを肛門に押し当てた状態で絞るといいでしょう。
正しい方法で行えば自宅でも可能な犬の肛門腺絞りですが、無理にやってはいけない場合があるので注意が必要です。
以下のようなサインを目にしたら、無理に肛門腺絞りをやってしまわないように気を付けましょう。
肛門腺絞りは、犬の健康管理のためにとても大切なケアです。しかし、犬が嫌がっていたり、やり方がわからなかったりする場合は、無理におこなう必要はありません。
特に肛門はとてもデリケートな部分なので、触られるのを嫌がる犬は多いと思います。
ケアしようとすると座り込んだり、逃げようとしたりする様子が見られたら、無理やり押さえつけてやるようなことは避けてください。また、触ったときに痛がるようであれば、肛門付近に何らかの怪我や病気が隠れている可能性もあります。
スムーズにできない場合は、動物病院やトリミングサロンで対応をお願いしましょう。
肛門腺絞りをしても、なかなか液が出てこないとぐいぐり押したりつまんだりとしつこくやり続けてしまう飼い主さんもいます。
しかし、ウンチの排泄時などに出ているなど、あまり溜まっていないときもあるので、出ないときはしつこくおこなう必要はありません。無理にやりすぎると、肛門や肛門嚢を痛めてしまいますし、犬にも嫌な思いをさせてしまうでしょう。
どうしても気になる場合は数日後に改めてチェックするなど、少し時間を置いてください。
肛門腺絞りがきちんとできたら、出てきた液の色や状態をチェックしてみてください。
通常は茶色や灰色に近いものが出ますが、そこに赤い血や緑色の膿のようなものが混ざっていたら、すぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。
犬の肛門腺絞りは一見難しいように感じるかもしれませんが、コツを掴めば比較的簡単にできるようになるものです。
しかし、自宅でやることに不安を感じる場合は、無理やりおこなう必要はありません。動物病院やトリミングサロンに行ったときに相談してみるといいでしょう。
とはいえ、放っておくと思わぬトラブルを招く恐れもあるので、定期的なケアをして愛犬の健康を守ってあげましょう。