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このとき、指示を出したり、コールベルに近づくように誘導したり、指示を出したりしてはいけません。犬自身が考えておこなった行動だけを評価してください。
OKの合図を出すために、一般的には「カチッ」と音が鳴るクリッカーを使いますが、ほめ言葉で代用することもできます。「OK」「good」「Yes」など、普段犬に対してあまり使わない言葉で、ごく短いほめ言葉をひとつ決めましょう。望ましい行動や仕草が見られた瞬間に、そのほめ言葉を言いながら即座におやつをあげましょう。
これをおこなっていると、犬は「どう行動すればほめられるのか」ということを自分で考えるようになります。自分で考えることはトレーニングにおいてとても大切なことですし、脳への刺激となって認知症予防にも役立ちます。
犬のおもちゃのなかには、脳トレに役立つ「知育玩具」と呼ばれるものが数多くあります。
詰め込んだおやつを犬が考えながら取り出す仕組みになっている「コング」が有名ですが、それ以外にもパズルのようなものや転がしておやつを出すボール型のものなど、様々なタイプがあります。
これらはおやつを取り出すために、どのように動かせばいいかを考えながら遊べるものなので、「頭の体操=脳トレ」になります。犬がひとりでも遊べるので、留守番中や飼い主さんが忙しくかまってあげられないときなどに便利です。
体力がなくなってきて、激しい運動や長時間の散歩ができなくなった老犬でも楽しめるものがたくさんあります。
「退屈」は認知症を発症させる要因のひとつでもあるので、犬の生活をより楽しく充実したものにするためにも、ぜひ取り入れてみてくださいね。
認知症を患うと、飼い主さんの心配が増えるだけでなく犬自身にも負担がかかってしまいます。そのため、年齢を重ねても、いつまでも生き生きとしていて欲しいと思うのは多くの飼い主さんの願いだと思います。
この記事で紹介した脳トレは、子犬から老犬までいつでも気軽にできるものばかりなので、ぜひ愛犬と一緒に楽しく取り組んでみてください。