ネイティブの会話や、海外ドラマを聞いていると、よく「You know」というフレーズを耳にすることがありますよね。この表現は一見簡単そうに聞こえますが、実際に自分で使ってみると意味がわかりにくかったり、使い方が難しかったりすることもあるでしょう。しかし、「You know」は英会話において定番のフレーズであり、会話をスムーズに進めるための重要なキーフレーズと言えます。今回は超万能な「You know」の意味や使い方を、実際の会話例を交えながら詳しく紹介します。これらの使い方を覚えてよりネイティブに近い自然な英語を身につけましょう!

会話で登場する「You know」の意味とは?

「You know」という英語表現は、直訳すると「あなたは知っている」という意味ですが、それだけでなく、様々な使われ方をします。人によっては会話の中で「You know」を何度も言うほどです。海外ドラマやテレビシリーズを思い出すと、そんな言い方がやりとりされているシーンが想像できるのではないでしょうか?

「You know」は、主に “相手に同意や共感を求める” 際に使われます。日本語で言うと、「〇〇だよね」「〇〇でしょ」「〇〇じゃん」といった感じです。また、「Do you know?」のように疑問の意味を含んで使われることもあります。日本語で言うと「〇〇じゃない?」といった感じです。

また、そのほかに、英語の文と文の間で使われることも多いです。この場合、フレーズ自体にはほとんど意味はなく、あくまで文章と文章を自然と繋げる役割をします。

では、より細かいニュアンスの違いを例文と一緒に確認しましょう!

「You know」の使い方とニュアンス

「You know」は、先述のように様々な使い方があります。以下ではそれぞれの使い方とニュアンスをご紹介します。

不確かさを表現する「You know」: えーっと、あの

「You know」は、話し手が今話していることや次に話そうとしていることが明確でない場合に使われます。言葉に詰まったり、ためらいがある時に「You know」というフレーズを使って、間を持たせることがあります。いくつかの使用例を紹介します。

She is generous and, you know, very nice, very polite.
「彼女は寛大で、とても親切で、とても礼儀正しい。」

ここでは、「She is generous」の後に続く言葉が見つからずに詰まったので、「You know」というフレーズを使って、一時的な言葉の間を持たせています。

Well, you know, it’s difficult to explain.
「まあ、説明するのは難しいね。」

同様に、この文では相手に説明するのが難しいと感じており、「You know」というフレーズを使って、さらに考える時間を作っています。このように、「You know」は次に話すことが明確でない場合に使われ、言葉の間を持たせる役割を果たします。

補足する「You know」: ほら、ね

「You know」は、補足的な説明をする際にも使われます。

That flower in the garden, you know, the red one, what is it?
「庭に咲いている花、赤いやつ、あれは何?」

この文では、庭にある特定の花について話す際に「You know」というフレーズを使って、さらに具体的な説明を補足しています。

I met Sarah’s friend at the party, you know, the one who’s a famous musician.
「パーティーでサラの友達に会ったんだけど、あの、有名な音楽家だよ」

この文では「You know」というフレーズを使って友達が「有名な音楽家」ということを補足しています。このように、「You know」は補足をする際に使われ、相手により具体的な情報を伝える役割を果たします。

強調する「You know」: わかるでしょ?そうでしょ?

「You know」は、話し手が自分の主張や意見を強調する際にも使われます。

You know? It does worry me.
「わかるでしょ?心配なの」

この文では、相手に自分の心配や懸念を伝える際に「You know」というフレーズを使って「わかるでしょ?」と強調しています。

We have to study programming, you know.
「私たちはプログラミングを勉強しなければならないんだ、そうでしょ?」

この文では、プログラミングの勉強をする必要性を相手に伝える際に「You know」というフレーズを使って強調しています。このように、「You know」は話し手の主張や意見を強調する際に使われ、相手に同意や共感を求めるニュアンスを持ちます。

「You know」を使ったフレーズ集

ここでは、実際の会話で「You know」がどのように使われているか、いくつかの例文をご紹介します。これらの例文を通じて、「You know」の使い方やニュアンスを理解していきましょう。

パターン1: 文頭の「You know」

例文1: 「You know what…?」

You know what? My sister is getting married!
「わかってる?僕の妹が結婚するんだよ!」

「You know what…?」は、「〇〇わかってる?」という意味です。相手に何かを知っているか確認する際に使われます。この文では、話し手の妹が結婚することを相手に伝えています。

例文2: 「You know, ……」

You know, it’s really hard to put into words how breathtaking that sunset was.
「ねえ、あの夕焼けがどれだけ息をのむような美しかったかを言葉にするのは本当に難しいんだ」

「You know」というフレーズを使って、説明が難しいと感じることを相手に伝える場合もあります。この文では話し手が夕焼けの美しさを言葉で表す難しさを伝えています。

パターン2: 文中の「You know」

The movie we watched last night was so good! It had, you know, that actor who always plays the tough guy in action films.
「昨夜観た映画、本当に良かったよ!あの、アクション映画でいつもタフな役を演じる俳優が出てたんだ」

文と文の間で「…you know…」というフレーズが使われることもあります。この場合、「えーっと、あの、なんだっけ」という意味になり、何かを思い出せない時に使われます。この文章では昨日見た映画に出ていた俳優が思い出せず、you know を使って思い出している状況です。

パターン3: 文末の「You know」

I’ve been working really hard lately, you know. It’s been a stressful few weeks.
「最近本当に一生懸命働いてるんだ、わかるでしょう?ちょっとストレスがたまってるんだよ。」

文末の「…you know」というフレーズは、同意や共感を求めるニュアンスを持ちます。この文章では最近一生懸命働いているということへの同意や共感を求めています。

これらの例文を参考にしながら、自分の会話に「You know」を上手に取り入れてみましょう。会話がより自然になり、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションがスムーズになることでしょう。

まとめ

「You know」は、相手に同意や共感を求める際に使われる定番のフレーズです。文頭、文中、文末など、使い方によってニュアンスが異なるため、使い方に注意しながら活用しましょう。英会話の教科書には載っていない表現やニュアンスを学ぶことで、より自然な英語を話すことができるようになります。継続的な学習と実践を通じて、「You know」を含めた様々なフレーズをマスターしましょう。

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