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Xにおいて、謎の生命体の姿が報告されたのは11月2日午後7時前のこと。折り鶴からスラっとした手足が生えた風貌から、この生物は「ツル星人」と呼ばれているようです。
スマートな体型でありながら、堂々とした立ち姿からは、得も言われぬ迫力を感じます。まさしくSF作品に登場するクリーチャーといったところでしょうか。カッコいい……!
このツル星人、実はXユーザー「ARAK@ハイル紙」さんが折った折り紙作品。書籍「端正な折り紙」に収録されている、折り紙作家・笹出晋司さん考案の折り方を見て、制作したものとのことですが、その出来栄えは今にも動き出しそうなほど、美しく仕上がっています。
ARAKさん自身は幼少時から折り紙に慣れ親しんでおり、その後TVで見た折り紙作品に感化され、大人向け折り紙の本を見るようになるなど、本格的にのめりこむようになっていたのだそうです。
そんな中出会ったのが書籍「端正な折り紙」に収録されている「ツル星人」でした。この作品を特に気に入ったARAKさんは、過去に何度もツル星人を折ってはSNSで披露しています。この高い完成度は、そうして培われた技術の結晶と言って差支えないでしょう。
本に収録されている作品ですので、詳しい折り方の説明は割愛しますが、「一枚の紙に、四匹の折り鶴の折り方を仕込んで纏める」イメージで、1体作るのに30〜40分くらいかかるとのこと。これはもちろん、ARAKさんが作っての時間なので、筆者のような素人であればおそらく一時間以上はかかってしまいそう。
ちなみに、難易度も熟練者向けなら初球から中級くらいなのだとか。折り方のイメージを聞いても工程が全く想像できないのですが……恐るべし、大人向け折り紙の世界。
そうして完成したツル星人を、「無言で宇宙人を上げる見た人もやる」のハッシュタグをつけてポストすると、瞬く間に大反響が寄せられます。なんと26万件ものいいね付き、「出会ったら絶対ヤバい敵」「追い詰めると覚醒して変身しそう」とその圧倒的な出来栄えに多くの方が感嘆の声を寄せています。
中でも特に評価されていたのが、やはりその威圧感たっぷりのポージング。捻りを加えたり、手首や足首の細さを意識した腕や脚の筋肉表現は、制作時に特にこだわったと語るポイントです。
投稿に寄せられた大きな反響について、ARAKさんは「『折ってみたい』という声が多く、好きな作品の知名度が上がるのはうれしい限りです」と喜びの気持ちをコメント。「ただ、見た目のわりに難しい作品なので、チャレンジして心が折れないよう頑張ってください」と、経験者ならではのアドバイスをしました。
<記事化協力>
ARAK@ハイル紙さん(@ARAK0515)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024110607.html